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片思い🍆🍌

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片思い🍆🍌

6 - 第12話 想い (こののこside)

♥

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2022年10月06日

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私情により遅くなってしまい本当に申し訳ないです。

注意事項は前回同様です。



🍌side


🍆「ごめん、俺から、1個話したいことがあって」


静かな病室に優しく響く声。

いつもはサングラスでわからない視線。

今だけは自分に向けられているとはっきりわかる。


🍌「……なん、ですか」


話したいこと……。

聞き返すのも怖くて声が強ばる。

彼がいう「話したいこと」に心当たりがありすぎて分からない。


🍆「俺、おんりーチャンのこと傷つけたよね。」

🍌「……、!」


頭に浮かんでいたどの心当たりとも違うもの。

驚きで顔をあげると、すぐに目が合って。


……何故か逸らす気にはならなかった。



🍆「……ごめん。」

🍌「…、なんでぼんさんがあやまるんですか、」


ぼんさんが悪いわけじゃない。

恋に溺れて、勝手に傷ついて、挙句の果てには倒れて。

迷惑をかけたのは自分の方だ。


🍆「俺、昔から人の気持ち読み取るのが苦手でさ、」

🍌「…そうなんですか」


初めて知ったけど、貴方らしいかもしれない。


🍆「いつも自分だけで精一杯で、よく周りからも注意されてた。」

🍌「……」

🍆「今回だって、おんりーチャンの気持ちも読み取れてなかったし、おらふくんだって…」

🍌「……!」


おらふくんとぼんさんの間に何かあったのかな。

自分が知らないやり取りが、いつの間にか。


🍆「おらふくん、雨の中すごい勢いで走っておんりーチャンの家行ってて」

🍌「!……あの時服濡れてたのは……そういうこと、か」

🍆「……あー、やっぱり濡れていったんだ。」


途切れ途切れだった出来事が、自分の中で繋がっていく。

おらふくんの真剣で必死な表情が、脳に蘇る。


🍆「ゆっくりでいいから聞いてね。」

🍌「……?はい」


見つめ直された、感じがする。

普段とは違う真剣な表情に、小さく息を飲む。


🍆「今日やっと気づいたんだけど、俺、自分の気持ちすら見て見ぬふりしてた。」

🍌「……?」

🍆「おんりーチャンが倒れたってドズさんから聞いて、ほんとに目の前が真っ暗になった感じがしてさ、」

🍌「……、」

🍆「気づけたのは今だけど……。ずっと前から───」


僅かな沈黙。

彼が一瞬俯いた後、顔をあげる。

もう一度目が合って、鼓動が早まる。

そっと開いた口から言葉が紡がれた。





『……俺、おんりーチャンのことが好き。』

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コメント

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大好きです!これからも頑張ってください

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