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すきです
今日もいつも通り屋上へ出る。風が気持ちいい。俺の濡れた制服が晴天の風にあっているようだ。この季節。夏の暑い季節。この季節には貴方の香りを思い出す。甘いほのかに香る、貴方の匂いを。
「なつかしい…」
ひとりきりの屋上で、そう呟く。今日の空も綺麗だ。そんな綺麗な空も、俺の心の__は埋めれないだろう。そんな事を考えながら風に揺られる。どれだけの時がたったか、それはわからない。でも俺は貴方の匂いも、優しいあの声も、忘れていない。
「__。」
またそう呼んで欲しい。あの笑顔で。優しく慰めて欲しい。無理だろう。どうしたら貴方に会えるだろうか。やっぱり__か。でも貴方は言う。
「駄目だろ?」
そんな事を言われたって、俺は耐えられないから。もうそれしか手段はないから。だから貴方に会いにいく。ねぇ__、風が気持ちいいよ。もうすぐ会えるよ。やっとだね。