snowman妄想/病気表現/死表現/ご本人様とは一切関係ございません/なんでも許せる方向け
〇〇「翔太あのね、私実は持病で長く生きられないの」
渡辺「は、?」
〇〇「だからごめん。別れてください」
俺が人生で1番ムカついたのはこの時だったと思う。ふざけんじゃねぇよ。長く生きられないなら最期まで居させろよ。もちろん、出ていこうとする〇〇の腕を掴んで今ではまだ彼氏で居られてるからもう別にいいけど。
渡辺「〇〇…って何してんの?」
今日も病院へお見舞いに行くとベッドには居なくて椅子に座って外を眺めてる〇〇。
〇〇「あ、翔太。ごめんねわざわざありがとう」
座ってと新しい椅子を取ろうとするから慌てて〇〇をベッドに押し込んだ。
〇〇「翔…太?」
渡辺「お前動きすぎ。安静にしてろよ」
ピンッとデコを弾くとごめんと笑う。
〇〇「なんかね、ここの部屋すごく夕日が綺麗なんだよ。外見てると落ち着くの」
なんて言うもんだから外を覗くと確かに綺麗なオレンジで染まっていた。
〇〇「私さ、翔太とまだ付き合えてて夢みたいに幸せだよ。でもたまに私でいいのかなって思っちゃうの。他の人なら翔太にお見舞いさせることもないしもっと色んなこと出来た。だから私と、」
渡辺「…馬鹿じゃねぇの」
〇〇の話を遮って一言吐き捨てると気づけば俺は病院の外にいた。
渡辺「…ほんと馬鹿みてぇ」
〜数日後〜
あれから俺は〇〇の見舞いに行くことが出来なくなった。別に嫌いになった訳じゃないけど正直俺にはどうしたらいいか分かんねぇし。楽屋に入るとメンバーが俺の顔色を心配してくる
佐久間「翔太お前やばくね?クマ」
渡辺「ん?別に」
阿部「ちょっと休んだら?あっちのソファーで横になる?」
渡辺「いいって笑」
でも…と言い合いをしてると照が入ってきて
岩本「…翔太、ちょっと」
と手招きしてくるから着いていくと別の部屋に連れてかれた。照は〇〇の昔からの友達で唯一俺と〇〇が付き合ってることを知っている。
岩本「お前さ、、ふざけてんの?」
渡辺「は?」
部屋に入るや否や突然言ってくるから反射的に返してしまう。
岩本「〇〇、最近体調悪化したんだって」
渡辺「…は?なにそれ聞いてねぇけど」
今度は反射でもなんでもない純粋な感情だった
岩本「そらお前が見舞いに行ってないからだろ。俺こないだ行った時だいぶ苦しそうにしてたけど?ってかお前彼氏だろ?不貞腐れだかなんだか知らないけど行かないってダダこねてる場合じゃないだろ」
渡辺「…」
岩本「大体な、そんなクマ出来るくらい〇〇の事を考えてるなら、、」
ープルルルー(着信音)
岩本「…はい。っえ…」
渡辺「…え?おまっ」
照の話し方と雰囲気でなんとなく病院からだって想像はついた。だからこそ照のその反応に背筋が凍る。
岩本「…すぐ行きます」
ーツーツーー
渡辺「なんだって?!〇〇は?!」
岩本「…意識無くなったって。早く行け。俺もすぐ行く。」
照がタクシーを呼んでくれてすぐに病院に向かった。照はメンバーに伝えてから来るらしい
渡辺「あの!〇〇の彼氏なんですけど」
スタッフ「あぁあぁ。落ち着いてください。お静かに」
俺がsnowmanだから裏口だのなんだので結局〇〇と会えたのは〇〇が病室に戻ってきてからだった。俺は初めてsnowmanでいることに後悔を感じた。
渡辺「〇〇…起きろよ」
病室に戻ってきても中々目を覚まさない〇〇
渡辺「…こないだはごめん。〇〇は色々1人で抱え込んでるんだもんな。これからは俺も一緒だから。」
目を覚まさないと謝れる俺はきっととんでもなくずるいんだろうな。
岩本「ごめん、遅れた、、、〇、、〇は、、」
息を切らしながら照も来て2人で椅子に座った。
岩本「…翔太、俺さお前に言えなかったことあんだけど」
渡辺「…なに。〇〇からの愚痴は聞かねぇよ」
岩本「そうじゃなくて。実は〇〇、病気じゃな」
ーピーピーピーピーー
照の話を遮るように響き渡る音。俺が1番聞きたくなかった音。ガタッと2人同時に立ち上がると慌てて〇〇を揺さぶった
渡辺「〇〇!〇〇!聞こえるか!聞こえろよ馬鹿!戻ってこい頑張れ!!」
岩本「〇〇!頑張れ!彼氏が待ってんだぞ!!」
それでも〇〇が戻ってくることはなくて
医者「…6月15日22:03死亡確認」
渡辺「っぁ….」
岩本「………」
2人して床に崩れ落ちた。急だよほんと、、、。アイツはいつも急なんだよ。こないだまで…いや、これはしばらく会いに行かなかった俺が言えることじゃないか。
渡辺「っぁあ”あ”あ”あ”あ”!!(泣)」
考えれば考えるほど心が苦しくて前の自分が憎くて。とにかく感情のままに暴れまくった。行くか行かないかの2択がこんなにもお互いを苦しめるなんて思ってもなかった。俺が落ち着いたのは葬式も全て終わった2週間後だった。
看護師「…あの、これ〇〇さんの病室に置いてあったもので。」
数日前渡された日記のようなものを家で見つめる。
渡辺「そういやお前が俺に言いたかったことってなんなの」
岩本「…多分、これを読めば分かるよ」
渡された時そんなこと言ってたっけ
きっと読んだらありえないほど苦しくなるだろうけど
渡辺「〇〇ごめん。読むわ」
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