「こんにちは!先日隣の部屋に引っ越してきた斎藤優里といいます!
どうぞこれからよろしくお願いします。こちら詰まらないものです
が、どうぞお近づきの印に…」
僕の目に最初に飛び込んできたのは人の血としか思えないほどとて
も鮮やかな赤にはまった服だった。
「………どうも……」
それだけ言って隣の部屋の人は、手土産も受け取らずに部屋に帰っ
ていった。
「何だんだろうあの人………ッ!」
僕が持っていた手土産を見ると隣の部屋の人の服と同じぐらい赤く
染まっていた…
「うぁ!!!!!!!!!!」
思わず大声を出してしまった。その声につられてもう一つ隣の住人
の人が出てきた。
「ちょっとあんた!!!!大丈夫!?」
「あ、あか、赤い、赤い!」
「ちょっとあんた!落ち着きな!!」
腰を抜かしている僕に優しく声をかけてくれた。
〜数分後〜
「…落ち着いたかい?」
「はい、ありがとうございます。」
「あんた、もうここには近づかんようにしな。」
おばさんは怖い顔でこう言った
「どうしてですか?」
僕はおばさんに聞いた
「あそこには人食いがすんどるんや」
「……え…」
おばさんに聞いたことでは、おばさんの名前は美佐江、隣の部屋
に住んでいる人の名前は渡辺昂輝というらしい。
3年前からここに住んでいて住みはじめたころ
からおかしな人だったという。夜中には、大音量でチェーンソー
の音を流しているらしい。そして一番気味が悪かったのはここか
らだった。
「そしてここからはあんたにとって一番重要なことだからよく聞い
て。……その部屋の隣の部屋に住んだ人は毎回6ヶ月以内で死んで
しまうんや……」
「…え……」
コメント
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凄いね。なんでそんな書けるんですか