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暗闇に包まれた、静寂が支配する一室。薄明かりの中、ひときわ目を引く二つの影があった。視線が交錯し、時間が止まったかのような錯覚に陥る。
荼毘は無言でベッドに座っている。トゥワイスの個性で出来た複製の荼毘は彼の目の前に立ち、その瞳をじっと見つめている。その顔立ちは、まるで鏡のようにそっくりだ。
なぜこんな状況になったかと言うと、一言で言えば荼毘の欲求不満によるものだ。荼毘の恋人である死柄木は少し前から出払っており、暫く帰ってこないということは伝えられていた。
味覚や痛覚などが正常に機能していない反動かは知らないが、荼毘は性欲が一般の人より強かった。前より後ろの方が気持ちいいので誰かを抱くことは滅多にない。そのため、後ろを使って性行為をすることが多いのだが現在死柄木は不在、恋人がいるため他の人と性行為をするのは気が引ける。
そこで考え出したのが、トゥワイスの個性で自分を増やしてもらい、自分自身と行為をすることだった。クスリを飲めば一応前も使えるようにはなるので好都合だった。自分自身となら浮気にもならないだろう。
「すんぞ」
「ン……俺が上か?」
「そ、」
荼毘はそう言い、何かを取り出した。それを口に含んだ後、目の前にいる複製の荼毘の首に腕を回し、口付ける。
「っ、ン……」
舌を入れ、深く絡み合うように口付けする。荼毘は先程口に含んだモノを複製の口に送り込み、飲ませる。
「……、んだこれ」
「バイアグラ♡」
「ああ、……わざわざキスする必要なかったろ」
「まァそうだけど、雰囲気ってモンがあるだろ」
「くだらね」
複製の荼毘は先程飲んだ薬の効果で、だんだんと性欲が増してきた。性欲が増すと比例して身体も熱くなる。荼毘もその熱に当てられたのか、段々と呼吸が荒くなってきていた。
「ン……おい、はやくやれ」
「急かすなよ」
複製は荼毘をベッドに押し倒す。荼毘は期待に目を輝かせながらされるがままになっていた。そして服が剥かれていくにつれ、荼毘の興奮は高まっていく。そして、ついに下着まで脱がされ、一糸まとわぬ姿になった。
複製の荼毘はそんな荼毘の裸体を見て、ゴクリと唾を飲み込んだ。自身の姿とそっくりそのままの筈なのに胸の内で高まるこれは何なのだろう。複製は、自身の欲望に抗えず、荼毘の首筋を舐めた。
「っン、」
複製の荼毘が首筋に舌を這わす度、荼毘は甘い声を上げる。その反応に気をよくしたのか、複製は首筋から胸へと舌を這わし、胸の突起を口に含んだ。
「ァ……ン……ッ」
舌で転がすように舐めれば、面白いくらいに反応し、甘い声が漏れる。複製はそれに時間を忘れ夢中になっていた。
「……おい、胸弄ってねェでとっとと挿れろ」
「あ?……ん、」
複製の荼毘が胸の突起を弄っていると、痺れを切らしたのか荼毘に頭を掴まれた。そのまま優しく頭を撫でられる。撫でられるのが心地よく、複製の荼毘はそれをほんの少しだけ堪能してから荼毘の脚を持ち上げる。そこはもう柔らかく解れており、ローションが仕込まれていた。
「はは、準備万端って訳か」
そう言いつつ、自身の陰茎にゴムを被せ、荼毘の後孔に宛てがった。
「挿れるぞ」
「ン……っ、」
複製の荼毘は腰を押し進めた。すると、中は柔らかく解れており、すぐに奥まで到達した。
「ふ……っ、ん……ッ♡」
「動くぞ」
「ァっ、♡ン、ふァ……っ!♡」
ゆっくりとした動きで出し入れする。その動きに合わせるように荼毘は甘い嬌声を上げた。複製の荼毘はだんだんと動きを早めていき、肌と肌がぶつかる音が大きくなっていく。荼毘は複製の首に腕を回し、口付ける。
「ん、ン……ッ♡」
複製の頭を撫で、舌を絡ませる。複製の荼毘はそれに応えるように舌を絡めた。
「ン……ッ、ふ、ぅ……♡」
「ん、……っ」
複製の荼毘が口を離すと銀糸が伸び、プツリと切れた。
「あたま、撫でんの気持ちいからもっとやって」
複製の荼毘は久しぶりの前での快楽のせいか、舌っ足らずでどことなく幼さを感じさせる口調でそう言った。
「ン、は……仕方ねェな、」
荼毘はクスクスと笑い、複製の荼毘の頭を優しく撫でた。複製は嬉しそうに目を細めている。まるで機嫌のいい猫のように頭を手に押し付け、腰を動かした。
「あ……っ♡そこ、やば……ッ♡」
奥を突かれる度、電流が走ったかのような快感が全身を襲う。複製の荼毘にぎゅうっとしがみつき、甘い声を上げた。
「ん、ふ、ァ……ッ♡」
複製も声を漏らしながらゆるゆると腰を動かす。
「ァ、ん……ッ♡イク、イく……ッ♡」
「ッ、ン……っ俺、も……♡」
「っふ、ァ……♡」
「ぅ、ァ……ッ♡」
ビクビクと身体が痙攣し、達する。複製の荼毘もゴムの中に精を吐き出した。そして引き抜くと、ゴムの先端には白くドロリとした液体が溜まっていた。ゴムを外し、口を結びゴミ箱へと放り投げる。
そして複製は荼毘の方を向き、背中に腕を回しぎゅうっと抱きしめた。荼毘は元々快楽に弱く、行為をすると甘えた気質になるところがあった。それを自覚している荼毘は、特に気にすることも無く抱き締め返した。
荼毘はハグをしながらローションのパウチを開け、手に取る。そして複製の後ろを指で拡げ、ゆっくりと指を入れた。
「ッ……ン、?」
後ろを弄られるとは思わなかったのか、驚いた顔をしている。
「嫌か?」
「……別に、嫌じゃねェ、けど」
複製の荼毘は少し考える素振りを見せた後そう言った。荼毘はその言葉を聞いた後、中を刺激するように指を動かし始めた。そして段々と動きが早くなる。
「ん……っ♡」
自分自身であるため、弱い所は知っている。そこを重点的に責め立てると、複製から甘い声が漏れる。その声を聞き逃すことなく聞きながら、さらに刺激を与える。
「っ、ふ……っ♡ぁン、ッ……♡」
複製は荼毘の首にぎゅうっとしがみつき、快感に耐える。
「ァっ、ん……ッ♡そこ、きもち……♡」
複製の荼毘はとろんとした表情で荼毘を見つめる。そして荼毘にキスをし、舌を絡める。唾液を交換し合い、飲み下す。そんなキスに夢中になっている間にも指を動かすのはやめない。すると、次第に甘い声が余裕のない声へと変わっていく。
「ぁっ、ン……ッ♡」
きゅうっと中が締まり、腰がびくびくと震える。限界が近いことを悟った荼毘は、指を増やして動かすペースを早めた。
「ァっ、♡ン……ッ!♡ぁ、イク……っ!♡」
複製の荼毘は大きく身体を跳ねさせ達した。それと同時に中が強く締まり、指が締め付けられる。きゅうきゅうと奥に誘うように締め付けてくるナカに逆らい指を引き抜くと、複製はびくんっと腰を震わせた。
そしてお互いに顔を見合わせ、どちらからともなく唇を重ねた。唇を啄むような軽いキスを何度も繰り返し、最後は深いキスへと変わっていく。
「ん……っ♡ふ、」
荼毘は複製の後頭部に手を回し、引き寄せるようにして口付ける。舌を絡ませ合い、呼吸さえ飲み込むような激しい口付けを交わす。
「ン……っ、はァ……」
しばらくしてから口を離すと銀色の糸が伸び、プツリと切れた。唇が離れてしまう名残惜しさを感じながらも、荼毘は息を整える。複製は頭を揺らし、うつらうつらと眠たそうにしている。
「眠いか?」
「ん……ねむ、い」
複製の荼毘は目を擦る。そしてゆっくりとした動きでベッドへと横になった。その隣に荼毘も寝転ぶと、複製がすり寄ってくる。
「……ンだよ」
「別にィ……」
複製の荼毘は荼毘に抱きつき、胸に顔を埋める。そんな複製の頭を優しく撫で、額に軽く口付けを落とした。複製は幸せそうに目を細め、そしてそのままゆっくりと目を閉じた。すぐに寝息が聞こえ始め、それに釣られるように荼毘も眠りについた。