嫌いだったあいつ
━━━━━━━━━━━━━━━
sm__
学校に着いたが、少しだけ人はいる。
おそらく、運動系の部活で朝練を始めるところだろう。
教室には誰もいなかったので職員室に鍵を取りに行き、開ける。
自分の席に着き、授業の準備を済ませる。
勉強しようと思ったが、昨日寝落ちしてしまったのであまり本が読めなかったから続きを読む。
誰もいないから集中して読めると思った瞬間
kn「スマイル!!」
関わりたくない人物の声がした。最悪だ。
「なんでいるの……?」
kn「スマイルのことだから登校時間ずらしてくるだろうと思って早く出たら、めっちゃ先にスマイルらしき人がいたの!」
「え、すご…」
思わず声が漏れたが、本当にすごい……というかやばいでしょ。
「で、それで走ってきたの?」
kn「もちろん」
何考えてるのかさっぱりわからない。自分でも自覚してるほどの陰キャになんでそんなことをするのだろうか?
kn「今から本読むつもりだったの?」
「うん、それなのに邪魔された」
kn「えー、ごめんね?でも俺暇になっちゃうから話したいなぁ?」
「暇になってもいいじゃん」
kn「やだよー!!」
「……まぁいいよ」
kn「え、いいの?ツンデレ?」
「ちがうし」
自分でもなぜ承諾したのかわからない……少しだけ心を許したのだろうか。
でも、なぜかきんときは懐かしい感じがする。
こういうのは思い出さないとイライラするからなぁ…、
そう思いながら彼と話すために本を閉じた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!