嫌いだったあいつ
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kn「話すと言ってもなぁー……何話そうか?」
「決めてなかったの?」
kn「え、うんw」
「じゃあ決まったら言って」
そう伝えて本に手を伸ばす。その手をガシッと掴まれて、
kn「だめ。俺と話すんだから本は一旦やめて?」
……こんなやつだから女子に好かれてるんだろうなぁ。
まぁいいや。やめよう。
__またこいつのことを許した。なぜこいつだけに俺は心を許すのだろうか。
自分でもよくわかっていない。
思い出したい……
「あ、!」
そうだ、昨日寝る前このことを考えていたんだった。
kn「どうしたの?」
「いや…なんでもない」
言ったら質問とかされて面倒なことになりそう。
kn「んー、、あ!じゃあ」
「話すことないし学校探索しない?」
「えー、歩きたくない」
kn「いいじゃん!行こ!」
「まぁいいけど」
そうして2人で歩き出した。
kn「ねぇ、今の時間先生も来てないでしょ?」
「警備員とかなら来てるけど」
kn「でもそれくらいしか来てないってことはさ、職員室入ってもバレないんじゃない?」
バレたら指導室行きだけど……
「気になるから行こ」
kn「ノリノリだねぇw」
「うるさい、気になるだけ」
ほんとに誰もいない。電気すらついてない。
kn「スマイル、これなーんだ!」
「……なんの鍵?」
kn「じゃーん!屋上の鍵だよ!」
屋上か……!
生徒は普通入れないのに漫画とかアニメとかでは普通に行けてるとこだ、
「行こ!」
kn「屋上って夢が詰まってるもんね!!」
先生のことなど考えずに、2人でまた歩き出した。
ガチャ、という音とともにドアが開いた。
まだ少し薄暗い。
kn「風強いねw」
「、強い…」
前髪がオールバックになる。それをじっと見つめてくるきんとき。
彼の方を見るとニコっと笑う。
少し恥ずかしくなる。なんでかはわからないけど。
kn「屋上なんて初めて来たよ、すごいねw」
「ちょっと怖いかも、」
kn「怖い?w おいで」
そう言って腕を広げる。
「誰がお前と抱きつくかよ」
kn「えー、流れでいけると思ったんだけどなぁ〜」
「来ないならこっちから行くし」
「え」
言葉を理解するよりも抱きつかれる方が早かった。
屋上でしかも風が強いので少し寒かった。でも彼はとても暖かい。
kn「あれ、結構嫌がると思ってたんだけど」
「……うるさい」
kn「w、スマイルはツンデレだね」
「ちがうし」
kn「そっかー」
と言われた瞬間、首筋にキスをされた。
理解が追いつかなかった。
「…?ぇ?」
kn「いきなりごめんね?」
「片思いのままでもいいから気持ちは受け取っといてね」
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首筋のキス……
執着心、独占欲、もっと近づきたいという気持ちが込められている。
コメント
4件
わわわ、、めちゃめちゃ好きです、、т т 「おいで」からキュンキュンが止まりませんでした、、
めっちゃ好きッ✨ 意味があるキス?とかすっごい好きなんだよねッッッ!、✨