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この世の仕事はブラックだ。
ホワイト企業だとか、定時退社なんて言葉はなくなってしまったのだろうか。
「いっそのこと転生出来たらな。」
そう思った時期もあったな。
誰だろ。こんな時間に私の家に来るなんて。宅配?
「はい。 」
「こんにちは。貴女の採用が決まりました。」
「はい?」
なにこの男。私なにも受けてないよ。採用って…。
「どちら様?」
「申し訳ございません、名乗るのが遅くなりました。私は天神朱鬼(てんじんしゅき)と申します。」
天神朱鬼と言った男は礼儀よくお辞儀をした。
「さ、採用って?」
「あぁ、そうですね。こことは別世界にある保育園の教員として採用されました。」
よ、保育園?別世界??私のこと からかってる?
「いえ、からかってはおりません。本当です。一度職場を見に行きますか?」
ど、どうして私の思ってることが分かるの!?声に出したっけ。
「いえ、私は神なので。解りますよ。 」
「か、神!?」
神って本の中の者だと思った…すごっ。
「では、この扉をくぐってください。」
扉の向こうには小さい子どもが沢山いた。
私たちを見る子ども、泣いてわめく子どもなど沢山いた。
「新人?ちょっと早く来て!」
「ま、待って、まだここで働くなんて…」
そう言っても聞いてはくれない。私の腕を取り、目の前の人は私を連れていく。
「この子、寝かしつけて。」
そこで座っていたのは小さな犬?だった。