「ちぇんちぇー」
あぁ、今日も子供達は可愛い。
「みんな、今日はお外で遊ぼっか。」
「あー!」
子供達はおー!と手を挙げ、うきうきとそとへ出ていく。
「ぇ、えぇぇぇぇ!?」
外へ出た子供達は凄いスピードで走ったり、高く飛んだりした。
「どうしたの?」
「ナギ先輩!子供達が!」
「うわぁ、マジか。」
ナギ先輩はあーあと言って奥の方へ行く。
「え、えぇ?」
するとナギ先輩が帰って来た。
「あ、ガゼリアさん!」
竜種のガゼリアさんは飛ぶことができる。ナギ先輩が奥の部屋に行ったのはガゼリアさんを呼ぶためか。
「あの子は酒屋のカミラさんのお子さんか。ユーナちゃんだっけ?」
「そうです!」
ガゼリアさんは微笑み、ユーナちゃんに近づく。…が。
「いやぁぁぁぁあ」
ガゼリアさんを見るなり、ユーナちゃんは逃げてしまった。
「ゆ、ユーナちゃん!ガゼリアさんは優しいから!顔以外は!」
「ウヴァァァァン」
「顔以外は余計だっ!」
ガゼリアさんはユーナちゃんを追いかけるが、中年男性VS幼児では元気な幼児が勝ってしまう。
「ど、どーしましょー」
そのときだった。
「あ…」
空の色が変わった。ナギ先輩とガゼリアさんの顔色が変わる。
「誰ですか?」
「え、園長…。」
園長が空から降臨。とても怒っているご様子。
「貴方達?お子さんを泣かせるとは…どういうことかしら?」
「すみません、これは私の失態です。」
あのガゼリアさんが謝るなんてっ。
「貴女はあの新人さんね。こうやってお会いするのははじめてね。私はここの園長、アンタレス。よろしくお願いしますね。」
アンタレスさんは微笑んだ。が、その顔はやけに造り笑顔。
「よ、よろしくお願いします。…園長先生。」
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