現在時刻21時36分。
凪ちゃんが帰ってこない。
「21時には帰ってきます。」って言ってたのに…。
📄「た、ただいま〜……。」
そんなことを思っていたら、凪ちゃんが帰ってきた。
🦉🎻「おかえり〜!遅かったね。」
📄「すいません。少し遅れてしまって…。」
🦉🎻「そっか。まぁ『少し』では無いと思うけど…。」
だって36分オーバーだし…。
…というか、なんか凪ちゃんの匂いとは違う匂いがする。
これ、香水か?
なんか…、嫌だな…。
凪ちゃんに付いた他人の芳香が、俺の鼻を突いた。
そして、それに強い嫌悪感を抱いてしまった。
🦉🎻「あ、お風呂入ってきたらどう?」
🦉🎻「さっき溜めたばかりだから、まだ温かいよ。」
凪ちゃんに他人の匂いが付いている事が嫌で、つい言ってしまった。
📄「そうですね。時間も時間ですし。」
📄「では、お風呂入ってきます。」
📄「ふぅ………。」
お風呂から上がりたてのほかほかな凪ちゃんは、ソファに座っている俺に近付いてくる。
🦉🎻「湯加減はどうだった?」
📄「良い感じでしたよ。おかげでゆっくり休めました。」
へにゃっと微笑む凪ちゃん。
可愛い。
🦉🎻「そっか…!」
🦉🎻「なら良かった。」
🦉🎻「俺も入ってくるね。」
📄「分かりました。いってらっしゃい。」
🦉🎻「上がりましたよ〜。」
今度は俺がほかほかになって、ソファに座っている凪ちゃんの元へ歩いて行く。
🦉🎻「あれ、まだ髪乾かしてないじゃん。」
📄「あぁ…、なんか眠くて。」
🦉🎻「俺乾かすよ。」
📄「え、いや、良いですよ。」
🦉🎻「んーん、俺が乾かす。」
🦉🎻「ちょっと待っててね。」
そう言ってソファから立ち、脱衣所の棚からドライヤーを手に取り、またソファに座る。
🦉🎻「凪ちゃん。」
📄「ん…?」
ぽんぽんと自分の太ももをたたく。
「ここに座って」という合図だ。
凪ちゃんは少し躊躇いながらも、俺の上に座った。
ちょっとこじんまりしてるのがまた可愛い。
カチッ…、ブオオオオォォォォォ…。
ドライヤーのスイッチを入れ、凪ちゃんの髪へと指を通す。
黒くて艶のある、柔らかくて、軽やかな凪ちゃんの髪。
ふわふわしていて、ドライヤーの風を良く通す。
風を当てる度、ふわっと巻き上がる髪は可愛らしく思えた。
🦉🎻「はい、出来たよ。」
…反応が無い。
そっと凪ちゃんの顔を覗き込むと、すやすやと寝ていた。
俺に寄りかかって、無防備に熟睡している凪ちゃんを見て……。
🦉🎻「ふふっ…、可愛いなぁ。」
凪ちゃんを起こさないよう、抱き上げて2階のベッドへと運ぶ。
🦉🎻「本当に爆睡してんだなぁ…。」
ふと自分の髪を触ると、もう乾いていたみたいだ。
自分もベッドへと足を入れる。
最愛の人を隣に、俺は眠りに落ちる。
🦉🎻「おやすみ、凪ちゃん。」
コメント
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やばい今まででいっちゃんすき、、どうしよほんとに好きすぎる書くの美味すぎぃぃぃぃぃ