⚠️注意
・一部樹マクっぽいです。
・なんかおかしいです
・誤字脱字しかないです。
・キャラがおかしいです。
・生物学から内容を作ってます。
・なんかおかしいです
〜樹状side〜
…僕は負の選択のため胸腺に来ていた。
僕はこの負の選択が大嫌いだ。
正の選択はやり直しが効くけど、負の選択は樹状細胞、マクロファージ、胸腺上皮細胞が、脱落した子達を殺さないといけないんだよ?
脱落した子達、全員救いたかった。立派なT細胞になった姿を、見たかった。
締め付けられるような痛み、最後の頼みの綱である僕たち樹状細胞とマクロファージに対する懇願の眼差し、この体に対する憎しみ、後悔……あぁ、僕が変わってあげられたらなって、何度も、何百回も思った。
あの子達の最期の顔を思い出すと、哀しさ、いや、あの子達への謝罪の気持ちだけで食事も喉を通らないし、夜も眠れなくなるんだ。
この思いはきっと他の樹状細胞や、マクロファージさんや、胸腺上皮細胞さんも同じ思いだと思うよ?
……ね、でも、いくらこの体の為だからって言ってもさ、、
残酷すぎるよ。
一通り選別が終わった後、僕ら樹状細胞とマクロファージと胸腺上皮細胞で、脱落した子達を殺さなければならない。
未熟胸腺細胞達の最期の表情が脳裏に焼き付く。
処理が終わった後、よく白血球が使っているドリンクサーバーでお茶を注いだ。その近くに、新しくマクロファージになったのだろう、顔を真っ青にして、細かく指が震えているマクロファージが座り込んでいた。
「おや、マクロファージさん、大丈夫ですか?」
そして僕は彼女に注いだばかりのお茶を手渡した。
「僕も最初はこんな感じでしたよ?今日はゆっくり休んでください」
そう言うと、彼女の指の震えが治まってきた。
「ありがとうございます、樹状細胞さん。初めて、負の選択に参加しましたので…
………あの子達を救う事が出来たらな… と。」
静かに彼女は泣いていた。
「…同じ思いです。殺したくない、あの子達を救う事が出来たらなって、僕も思います。」
いつのまにか僕も涙が頬を伝っていた。
彼女はハンカチで目元を拭い、顔を上げて言った。
「樹状細胞さん、ありがとうございます。話したら少し楽になりました。」
「!ふふ、よかったです。これからも何かあったら遠慮なく話してくださいね?」
そして彼女と別れ、僕は帰路へついた。
あれほど辛い負の選択の後なのに、心が重くない。きっと、自分でも分かっていないけれど、彼女を励ましたつもりなのに、僕も励まされたんだろうな……そんな事を思いながら何時もの帰路を歩いていた。
帰り道の空は、茜く、青く、まるであの子達が時折見せる笑顔の様だった。
「「あの子達を救う事が出来たらば」」end.
コメント
2件
残酷すぎてぴえん 細胞に感情が出来たらエグいことに…ぁぁ…()
確かに負の選択って残酷だよねえ……うわぁ……ああ……()