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「俺、お前のこと好きになんねーから」
「え?」
-1か月前
私は美奈。家はお金持ちで、執事やお手伝いさんがいるし物もなんでもあって生活には全然困らない。だけど、嫌なことが一つあるそれは両親に結婚相手を決められること…。いわゆる政略結婚。
「美奈、この人はどう?」
「あの店の息子さんだ」
と、いつも結婚の話ばっかり。私はまだ18歳だっていうのに。結婚相手くらい自分で決めさせて欲しい。
「はぁ……」
「お嬢様はいつも結婚の話しばかりで大変ですね。しかも全員お金持ちの息子さんですし。」
「そうなの!分かってくれるのは執事だけだよ〜! 」
この人は私の専属執事。いつも話しを聞いてくれるからすごく助かる、私の相棒的存在!
結構歳も近くて、執事は25歳。
「あ〜…… いっそのことなら執事と結婚したいよ〜…」
家事もできるし仲良いし優しいし、会ったことも無い人と結婚するよりマシだよ…。
「…考えておきますね お嬢様」
「うん ……え?えぇ〜?!」
考えておくって言った?!
「どうしました?」
「考えておくって言ったよね?!」
「はい 冗談ですけどね」
なっ!騙された〜!執事はたまにこういう所がある。だから執事といると飽きない。
そのとき、部屋のドアがコンコンと鳴った。
「美奈、入ってもいいかしら?」
お母さんだ。
「うん どうしたの?」
「ごめん!実は結婚相手決まっちゃって…!」
「…え?」
「今度、会いに行ってきてくれない?この住所だから…!」
えぇ〜!!??
ここがその人の家か…。すごく立派な家…。絶対お金持ちじゃん。
あれ、誰かでてきた。すごくかっこいい…。
さらさらな金髪に青みがかった目…整ってる顔立ち、スラッとした体…。
「…誰?」
「こっ、婚約者の美奈です!この家の息子さんはいらっしゃいますか?」
「…とりあえず入って」
「はい。失礼しま…」
広い…!私の家とは比べ物にならないな。
「あの、息子さんはどこにおられますか?」
青みがかった綺麗な目が私を睨んだ。
「俺だけど?」
「…え?」