「あ、先輩!どこに行ってたんですか!?」
有紗さんと歩いていたら、前が見えなくなるほどの段ボールを運んでいる少年(?)と出会った。
「その子が新人ですか?」
「え、えっ~っと」
「紹介しよう。こちらは私の一番弟子、立原 龍君だよ。」
「よろしく!」
「よろしく!龍って呼んでいい?」
「俺、一応お前より結構年上なんだけどな・・・」
「え、そうだったの!?ごめん!」
「いや、全然大丈夫!俺も恋って呼んでいいか?」
「うん、よろしくね!」
「・・・私を空気にする気かい?」
「大丈夫です有紗さん、私が吸っといてあげるんで」
「おい!先輩になんて口を・・・!」
「いいんだよ。気軽にしてくれた方が私も嬉しいし」
「そんなに偉い人なの?有紗先輩って」
「ああ、そうだよ。天国界じゃ知らねえ奴は居ねえ」
「はは、照れるね」
「じゃあ気を取り直して、天国界を案内しようじゃあないか!」
そうして私達は、天国界のいろいろなところを回った。
いろいろな職場、ご飯を食べる食堂、寝泊りをする寮、、、
それらの建物はどれも新しくて、つい最近できたものと思わせるほどだった。
「天国ってすごいんですね。でも、働くってどういう事ですか?」
「いい質問だね、恋。」
「じゃあ説明してあげよう。天国界の仕組みについて・・・」
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