ズズズ……ッ!
地面が揺れ、結那はタピオカを止めた。視線を穴に向けると、土がゆっくりと盛り上がり、ひび割れ始める。
「……嘘でしょ。」
結那の冷静な声には、苛立ちが混じっていた。次の瞬間、土を弾き飛ばしながら、ライアがゆっくりと這い上がってきた。
「ははは……最高……」
ライアは泥まみれで、傷だらけだった。それでも、その口元には異様な笑みが貼りついている。
「お前、本当に最高だよ、結那……!」
彼は息をつきながら立ち上がる。だが、その目はギラつき、明らかに理性を失っていた。
「地中に埋めるなんて……! あぁ……壊されるって、こんなに楽しいんだなぁ……!」
結那はナイフを構えながら、一歩後ろに下がった。
「……なんで生きてるの?」
ライアは口元を拭いながら、楽しそうに答えた。
「俺を壊せるのは俺だけだ。わかるか? 結那……俺はどんな痛みでも、どんな苦しみでも、楽しみに変えるんだ。だから……」
彼は一歩ずつ結那に近づく。
「お前がどれだけ俺を傷つけても、俺は壊れない。むしろ……もっと壊してほしいんだよ。」
結那はタピオカをひと口吸い、ため息をついた。
「ほんと……面倒くさい。」
だが、次の瞬間、彼女のナイフが輝き、再び時が止まる——。
コメント
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今回も神ってましたぁぁ!!!!! え、すっっっごぉ、、、( ライアたんそれどうやってやったすんか???(( 時止めってまじで厄介だからなぁ、、一方的に押されていったりしないよね??( 次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!