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### **「溺愛なんかいりません!」**
**:甘えたら負けな気がする**
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「……はぁ……」
私はソファにうつ伏せになりながら、スマホを見つめていた。
画面には母からの最新のLINEが並んでいる。
**『そろそろ甘えた? 証拠写真送ってね♡』**
**『優月の可愛いハグシーン、楽しみにしてるわ~!』**
「……意味わかんないんだけど」
琉翔の家に来て三日目。
そろそろお小遣いの期限が迫っている。
**(どうする、私……!?)**
このまま何もせずにいたら、お小遣いはゼロ。
でも、だからって琉翔に甘えるなんて…… **絶対にありえない。**
私はゴロンと寝返りを打ち、琉翔の方をちらりと見た。
相変わらずゲームをしていて、私のことなんて全く気にしていない。
(……こっそりやれば、バレないんじゃ?)
私はそっとソファから立ち上がり、音を立てないように琉翔の背後に回り込む。
そして、深呼吸をしてから…… **そっと背中に寄りかかった。**
「…………」
琉翔の背中は思ったよりも温かくて、しっかりしていた。
(いける……? いや、これは甘えるうちに入るのか?)
ほんの少しだけ重心を預ける。
琉翔が気づかないように、 **さりげなく、さりげなく……。
「……なにしてんの?」
「ひゃっ!!??」
琉翔の声に驚いて、思わず飛びのいた。
「あ、あんた、いつ気づいた!?」
「最初から。てか、普通に気配わかるし」
「……」
完全にやらかした。
しかも琉翔はゲームを中断し、呆れたように私を見ている。
「なあ、優月?」
「……なによ」
「お前、そんなにお小遣い欲しいの?」
「え、まあ……そりゃ……?」
「じゃあ、さっさと甘えれば?」
「~~~っ!!」
私は悔しくて歯を食いしばった。
「甘えたら負けな気がするの!!」
「意味わかんねぇ……」
琉翔はため息をつき、私の肩をぽんぽんと軽く叩いた。
「甘えなくても、困ることないならいいけどさ」
「……」
「けど、優月って本当に甘えるの嫌いなん?」
「……そりゃ、嫌いだし」
「でも、お前の親があんなに甘やかしてんのってさ、優月が本当は甘えたがりだからなんじゃね?」
「は!? 違うし!!!」
全力で否定するけど、琉翔はニヤニヤしている。
「へぇ~、じゃあ試しに俺に甘えてみ? ほら、親に証拠送るために」
「ぜっっったいにやだ!!!!」
「チッ、残念」
「何が!!?」
琉翔は笑いながらまたゲームを再開した。
私は床にぺたりと座り込みながら、どうしたものかと悩む。
(くっそ……。なんでこんなことになってるの……。)
そして―― **お小遣いを手に入れるための最終手段** を思いついたのだった。