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2 - 三日月ステップ

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2024年08月12日

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三日月ステップ妄想小説





空は赤紫に染まり、壮大に広がるその夜空を見上げれば、一つ一つが逞しく輝く、様々な星が広がっている。

その夜空をキミと2人で見詰め、惚けた表情を浮かべながらキミは言う。


「…ねぇ、ミクちゃん。」


「ん、なあに、?」


「…ボクね」


そこまで言いかけたキミは、とても暗い顔をしていた。

そこまで言うなら、全部話して欲しい。

キミの全てを、私に捧げて欲しい。


「…ボク、仲の良い人がいてね。」

「その人と…関係を持っちゃったんだ。」


はは、体のね…と、すこし涙を浮かべているのを必死に隠すキミを見るのは、とても辛かった。





キミは私とたくさん遊んでくれたし、いつも私と夜空を見上げてくれた。

キミへの恩返しになれば…そんな気持ちで、キミに問いかける。


「…私と、踊ってくれませんか?」


「…喜んで」


少し照れくさそうに、キミは言ってくれた。

キミは、私の手を取って、軽やかにステップをふむ。


「…あと少しだけ、このままでいたいな。」

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