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僕、緑谷出久はプロヒーロー、
2代目平和の象徴として
世間に名をとどろかせていた。
しかし再び現れたAFOの継承者によって
街は大混乱。
避難民の命を守るべく僕は動いた。
だけれど・・・
僕は最後の最後で負けてしまったのだ。
薄れゆく意識の中で見たのは、同じく命を落とした旧クラスメイトたちの姿。
期待してくれてた人達に申し訳ない。
共に戦ってくれたみんなに申し訳ない。
そんな後悔の中、僕は命を落とした。
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「ーーー」
「「ーー!」」
「ーーー、ーは」
「さーーがーがーー」
「略してUSJ!!」
「「本当にUSJだった!!」」
あれ・・・?
これは、走馬灯か..?
「その前に注意事項が1つ、2つ、3つ..」
((増えてくっ))
それにしてはやけにリアルだ。
それにこの肉体の感覚、聴覚、視覚、嗅覚。
「っ敵だ!!」
ーーーあ、これ現実だ
「イレイザー!そちらの黒ぎ、黒いモヤの敵から目をそらさないでください!」
「っなにか知っているのか」
「はい!ワープの個性持ちです!」
「・・・根拠は」
「僕を信じてください!!」
相澤先生はここで重症を負うことになる。
そしてあの黒霧に罪を作りたくない
彼は立派なヒーローなのだから。
「信頼しきれん!下がれ!」
相澤先生がヴィランに向かって走っていく。
当然だ。
でもこのままじゃ 先生がやられちゃう。
黒霧が僕たちの目の前な現れた。
やばい
そう思った時、僕は1人でワープ範囲から出ていた。
(みんな、信じてる!)
彼らであれば乗り越えることができる
そうじゃないか、僕が信頼しなくてどうする。
「っこれで信じられますか!?」
「・・・分かったが無理はするな!」
僕はすぐさま寄せ集めの敵を8%のOFAで
片していく。
生徒用の集団だったことが功を奏して、
思ったよりも早く片ずけることが出来た。
「なんだよ..なんだよアイツっ…」
死柄木だ。
死柄木弔がそこにいる。
この先、沢山の人の命を奪いさる男。
今ここで止めなくちゃ・・・
ここで終わらせないとっ!!
「死柄木弔っ!こんなことはやめるんだ!」
説得なんて意味が無い、僕は知っているはずなのに。
「うるさい、うるさいうるさいッ!!」
なんで、可哀想なんて思っちゃうんだろう。
「脳無、こいつを殺せ!!!」
嘘だろおい..
もう出てくるのかよ..っ!
「緑谷!!そいつはやばい!下がれ!!!」
相澤先生がこちらに走ってくる。
あれ、先生?黒霧は?
「先せ」
ばらばら
「っ〜〜〜!!!」
先生の肘が崩れていくのを、僕は黙って見守ることしかできなかった。
守ることができなかった。
「そいつは手で触れたものを壊します!」
すみません相澤先生、説明が遅れて
「あとそこのゴリゴリはパワーが桁違い。」
オールマイトはあと20分ぐらいかかるはず、
何とか耐えないと・・・。
「緑谷っ!」
「うぉっ」
やっぱり脳無は強い。
まるで空間が歪んだように見えた,,,。
「っ僕が脳無を引き受けます!」
確かこの脳無はショック吸収全振りの旧型!
8%のOFAでどこまで行けるかは分かんないけど、やるしかない!
いや、まてよ..
確かこの頃に初めて腕を壊さずにOFAを使えたはず。
てことはもう少し、シュートスタイルなら
せめて10%までなら耐えられるかも!
「っシュートスタイル!!」
その瞬間、目の前に黒い霧が。
まずい
あれ
イレイザーは?
「・・・っ」
「ハハッ、お前なかなかやるじゃん」
「その手を離せ、死柄木弔!!」
死柄木弔がイレイザーの髪の毛を掴んで、
僕に見せびらかすようにニヤついている。
ああ、どこまで行っても敵なんだ。
「気に入った、名前なんてったっけ?」
「緑谷出久。ヒーロー志望です。」
「ヒーロー志望、ねぇ」
足元から頭。
まるで僕を舐めまわすようにして全身を
見つめる。
実に不快な感覚だ。
「よし、緑谷出久、お前も来い」
「っ何言ってんだよ、お前!」
「何って..敵連合に来いっつってんの」
これはあれか、前はかっちゃんが合宿で受けた勧誘。
そもそもヒーロー志望を勧誘したところで
乗るはずないことに気づかないのか?
「僕がついて行くはずないだろ!」
「ハハッそれはどうかな?」
死柄木弔がイレイザーの首に空いていた手を添える。
まずい
やめろ
イレイザーが、相澤先生が死んでしまう。
「っやめ」
「お前が来るなら、やめてやる」
「挑発に乗るな!緑谷っ!」
必死に僕にそういった相澤先生の目が、
僕を本気で心配してくれてることを物語る。
こんなに良い先生にあんな最後を見せて
申し訳ないな、本当。
「・・・分かった、ついていく」
「おお、分かってんじゃん」
「だけど!ついて行くだけ。」
「?」
「敵連合には入る気は無い」
これが僕の精一杯。
もしダメなら、僕は敵連合に入って
自死する。
「・・・まぁ、いっか」
死柄木弔が相澤先生の髪の毛を掴んだまま立ち上がる。
相澤先生がとても辛そうだ。
今世では苦しめたくなかったのに。
「黒霧。」
「はい」
僕の目の前に再び現れた黒い霧。
きっとこの先にはアジトがある。
「相澤先生、すみません」
僕はそう一言残して、その暗闇に足を進めた。
「良かったな、ヒーロー」
相澤先生が解放されるのが 見えて
これで安心だ。
頑張ってください相澤先生、待ってます。
みんな・・・期待していいよね。
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