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R18
nmmn
🍣🐇
︎
終盤セリフ少なめ
2000文字程度
︎
🐇side
白「ん……っぷっ、はぁ〜〜〜〜!!」ゴンッ…!(ジョッキを置く)
水「……しょーちゃんそんなに飲んで大丈夫なの〜…?僕責任取らないからね…?」
白「んん…っ、大丈夫やって…ほら、いむくんも飲んで飲んで……」
水「僕はもう大丈夫、そもそも生ビールあんまり得意じゃないし…」
白「え〜ノリ悪…」
水「…しょーちゃんさすがに酔いすぎ…もう帰ろ?明日午後から予定あるんでしょ?」
白「んんぅ〜…大丈夫やって…」
水「大丈夫じゃない!ほら…行くよ!」
︎
水「…っよいしょ…っと、しょーちゃん多分歩けないよね?僕こっちだけど今日はしょーちゃん家まで着いてくよ」
白「んん~…歩ける歩ける!!ここまでで大丈夫…」
水「…っ本当に?……じゃあ、ここでお別れね」
水「あぁ、あと…路上では吐いちゃダメだよ?吐くなら家。分かった?」
白「ん〜…!」
水「じゃあ…また!気をつけて帰ってね」
白「ん、ばいばい…」
︎
夜道をフラフラと歩く
少し飲みすぎてしまっただろうか。手足にしっかりと力が入らない。
︎
白「ん〜…」
︎ ︎ ︎ 「!…っ」ズテッ…ゴンッッ…!
白「ん…痛っ…、」
︎ ︎ ︎ 「……あれ、メガネ…」
かけていたメガネを手で探す 。
視力が悪く、メガネをかけていないと周りはぼんやりとしか見えない。とても不便だ
?「…おにーさん大丈夫?」
︎ ︎ ︎「…」(落ちているメガネをかける)
?「うわーお兄さん超目悪いね。」
白「…!」
「恋は盲目」という言葉がある
︎
?「お水買ってきてあげるからちょっとここ座って待ってて」
?「……ん、水。飲める?」
白「……ありがとうございます…?」
桃「別に敬語じゃなくていいよ?…俺ないこ。君は?」
白「…初兎」
桃「初兎か〜…じゃあしょうちゃんね!」
白「え、いや…僕男なんやけど…」
桃「?呼び方に性別とか関係なくない?」
︎ ︎ ︎ 「……っん、」ゴクッ…
白「…あ、えっと…それ…」
桃「何?これ俺が買ったやつ。権利は俺にあるでしょ?」
白「…ま、まぁ…そうやけど…」
桃「関節キスのこと気にしてんの?…w」
白「…!」
桃「あはは~っw図星…笑……ん、っしょ…っと」
︎ ︎ 「…一人で帰れる?それとも俺がおぶってこうか?」
白「いや…だいじょ、っ…」
桃「っおっと…笑 大丈夫じゃなさそうだね笑」
︎
不意に見せる笑顔、優しさ。 そしてどこか感じる冷たさ
分かるようで分からない君に僕は興味を持った
︎
桃「ふーん…それでそのいむ?ってやつに愚痴聞いてもらってたんだ〜」
桃「…ここは?どっち?」
白「あ、ここでええよ。家そこやし」
桃「…そう?じゃあここで。 」
白「ん…ありがとな」
︎ ︎ ︎「あ、なにかお礼を…」
桃「お礼はいいよ、大丈夫」
白「えっでも…」
桃「あーじゃあ、今度飲み行こ?2人で」
白「…そんなんでええの?」
桃「…うん笑 しょうちゃんの上司への文句、愚痴、最っ高に面白いからまた聞きたい笑」
白「…!」
桃「じゃあ…また!」
︎
強い風が吹き、目を開けるとないこくんは居なくなっていた。
とにかく不思議で、もっと彼のことを知りたいと思った
︎
何度か会って、飲んで、遊んで。
そんなことを繰り返していく度、僕はこのないちゃんに対する気持ちが「興味」じゃなくて「好意」ということに気がついた。
︎ ︎
気持ちを伝えて、告白して、振られて。
辛かった。大好きな君に振られた。誰かに頼りたくて、聞いて欲しくて。
でもいつの間にか、相談する相手が君以外居なくなっていた。いむくんからの飲みの誘いも、りうちゃんからの買い物の誘いも、全部全部何かを理由にして断って、ないちゃんに会っていた。
︎
「好意」じゃない「依存」だ。
でもないちゃんはこんなボロボロでズタズタで汚い僕を受け入れてくれた。「しょうちゃんが好きでいたいなら好きでいていいよ」って、認めてくれた。
︎
ないちゃんはいつも誰かと連絡をしていて、でも僕に構ってくれた。
だけど「恋人同士」にはなってくれなかった
︎
ないちゃんはきっと「酔って転んだ僕」に声をかけただけであって、それに深い意味は無かったんだろう。
それでも僕は幸せだった 少しでもないちゃんと会えたら話せたら触れられたら、幸せだと思えた。
︎
それほどに「盲目」だった