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みんなは聞いた事ありますか?
─現実とは少しズレた裏の世界。
そこには騒がしくも、明るく賑やかな日常が広がる不思議な場所。
自由奔放・個性爆発した彼らでお届けする
─パワフルフードストーリー。
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「うわっ!!!!!」
──ドンッ!!ガタン!
棚に手を伸ばしていたら、上から物が落っこちてきた。
「い、痛い…………………」
相変わらず物数が多い店だ。あっちこっちに色んな物がどんどん増えていくんだから大変である。
(もう!ここに置くな!!!!!)
私は、ここで働く一般人の店長。小さい頃、興味本位で森に入ったら大きな穴に見事に落ち、別世界へ来た。
って…そんなファンタジーな話なんて信じて貰えない思うけど本当のこと。
実際、帰り方も分からなかったし、何せ4歳の時の話。もう記憶もなければ、帰ることすら諦めている。
名前は、美味花子
ここというのは、フードスターパークにある飲食店【アメリカン☆キッチン】に務めている。
私が店長となった経緯は省くが、住み着き始めてもう長くなる。
なんせ私は、今、18歳なのだから。
「すごい大きな音したけど、大丈夫?」
「あ〜うん!物が落ちただけだから!」
最初に言っておくが、一般人は私だけ。
他はヘンテコなヤツらしかいない。しかも、癖が強い。
人間じゃないってこと。
彼は、[フライドポテト]の化身だ。
名前はそのまま ポテトだ。唯一まともな化身である。覚えておいて欲しい。ポテトだけが私の救いかつ話が通じる化身なんだ。
(相変わらずの優しさだなぁ…)
この店は、私を含む5人で経営しており、あと3人はいる。
うち、2人は兄弟だが1番手がかかる。正直、めんどくさい。穴に埋めてやりたい。
本音がついついボロクソ出てしまうのは、さておき…
とにかく、そんな変なとこで働いている。
ちなみに店は、種類もジャンルも豊富だ。 話が進んだら紹介してあげよう。
「物が相変わらず多いよね。大変だろうけど、ありがとう。」
「ううん!大丈夫だよ。こちらこそ、ありがとう。」
他愛ない会話をし、店の部屋の片付けをしていく。店番は他に任せているので問題ない。
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?「ねぇねぇ」
?「ん?」
?「今日の店番、暇だなって思って」
?「まあ確かに暇だよなっ」
?「ちょぉっとだけだから遊びに行かない? 」
?「怒られるだろうが 」
?「おねがい♡」
?「しょうがねぇな♡」
ヒソヒソ聞こえてくる会話。
私にはその声は届かなかった。気づかなかったのである。
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「ふぅ!ひとまず片付け完了したわ!」
「やっと片付いたね!」
「手伝いありがとう。」
「こちらこそ、君に怪我がなくて良かったよ。」
(はぁぁ…本当に優しい…………)
「ところで物が落ちてきたとき、ケガとかしてない?」
「………………してないよ!ははっ」
(今更か!!!!)
彼の気遣いは少しおかしいというか、時差があるというか…のんびりしているところがあるせいなのか、なんなのか……………
「さて!お店のカウンターに戻りましょうか。」
「分かった。」
─────カウンター前
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「バカヤロウ!!!!!!!!!!」
「!?」
ついつい本音が出てしまう。
私のよくないとこだけど、これはキレる!!
いやいやいやいや…え?店番の2人どこいったのよ…
(もう!!何十回目になるんじゃ!バカ!)
「と、とにかく探しに行こうよ、ね?」
穏やかなポテトの声でハッとする。逃げたのは、[ハンバーガー]の化身兄弟。
兄は、[テリヤキ]弟は、[チーズ]だ。
「はぁ…面倒だけどそうするしかないわよね……ごめんね、行こうか。」
「うん!」
はぁなんという眩しい笑顔。全然喜ばしいことじゃないから、今そんな嬉しそうな顔は逆にムカつく。
まあ言わないけどもね。
とても厄介な2人だ。今回逃げ出したのが初めてでは無い。その度に探しに行かなきゃならない。ただ、店を留守にする訳には行かないので大体はもう1人のメンバーに頼んでいる。今日は配達で出かけていて帰ってきていない。
ただ兄弟を探すのは毎度苦戦するので、何時間もかかる。
仕方なく昼間から店を閉めていくこととなった。
「待ってさい…毎度本当に懲りないんだから、もう!!!!」
「レッツゴー♪」
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こうして、初っ端、読者には申し訳ないが、兄弟探しの話になりそうだ。
(はぁ…世話の焼ける)
こんなバタバタした日常と沢山のキャラクターがあなたをギャグの世界へと巻き込む
「面倒事は勘弁してほしいわぁ!!!!!」