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(クソデカボイス)
「本当にいないね…………………って声デカいよ花子ちゃん…」
「あ、ごめんなさい!ついつい…」
実は探し始めてから、1時間が経過している。最初は、店の近辺から探し行きそうな場所を予想しながら歩いていた。
周りに聞きながら探してはいたものの、それらしい人はいなかったそう。
「どうましょうか…」
「う〜ん………あの2人の特徴を思い返して見れば行きそうな場所が他に浮かぶかもしれない」
「そうね〜…………」
まず兄のテリヤキは一言で言うと『ブラコン』だ。弟に甘いやつである。ただ、なんでか私には反抗的で相手にしてくれないことが大半。まともに喋ることが出来ない訳では無いが大抵は怒られて終わり。
そして、その弟のチーズは正直に言うと何を考えてるのか分からない。強いて言うなら、『腹黒い』かな。まあ少しだけね。オネダリ上手なとこもあって兄はそれにやられてるのかもしれない。同じく弟も私には冷たく心を開く様子はゼロ。
だから、2人を探すのは苦痛でしかない。イジメられてる訳では無いけど面倒臭いんだ。凄く。凄く!!!!
(チッ…………………………)
イライラする。さすがにキツく言わないと分からないかな……。
あ〜!どうしようかな!!!
🍟(凄くイライラした顔をしている…………)
「あん?」
「あっ…いや何でもないよ…へへ…」
🍟(こっわ!凄い…はんにゃ面みたい…………)
「どうしましょうか………」
「そうだ!お隣のお店の和菓子店に聞いてみよう」
「それがいいわね!」
──────歩くこと15分
──
─
「ようこそおいでくださいました。…………あら?アメリカンの皆様!」
「こんにちはー!」
「こんにちは」
「おふたりがこちらへ来るなんて、珍しいですね。どうかなされましたか?」
「それが…………」
✍️✍️🦌🦌
「ということなんです」
「なるほど……………………我々の元へは訪ねてきておりませんが店を出て右の方へ歩いていくのを見かけましたよ」
「!!」
す、凄く有力な情報……………
キ、キタ━━━━!!!!!!
「わっ!そうだったのか…すぐ行かないとだね!…………………ってあれ!?!?!?」
「ポテトさん…たった今、花子ちゃんは向かわれましたよ 」
───────
────
─
……………………だ だ だ だ だ だ !!!!!!!
🍟(は、速い!!!本当に彼女は人間なのか!?いのししの化身とかじゃなくて!?)
「はぁはぁ!!……今、失礼なこと考えたでしょ、ポテト」
「カンガエテナイヨ……ぜぇはぁ」
──────走ること5分
?「美味しいかもっ」
?「悪くはない味だ」
?「ねっそれ一口ちょうだい」
?「ぁ?ああ、いいぞ…はいあーん♡」
?「ぇぇ…まぁ…今日ぐらいは……いいけど………………あ、あーん…………………ん〜!こっちもいい感じ 」
(やっと見つけた!テリヤキとチーズ!!)
話し声がめっちゃくちゃ聞こえてくる…イチャコラしてんな…
2人がいたのは、和菓子店から少し離れた場所にあるアイスクリーム店のベンチに座っていた。呑気に、アイスクリームを食べており、店番の事は忘れているようだ。
(…カチン)
「花子!良かったね!いたよ2人!!…………花子………………?」
🍟(「!?」)
「あなた達2人…今日という今日は許さないからね…………………?面倒事はごめんなのよ!!やめてくれる!?!こっちの身にもなりなさいよ!!!!!ゴキ〇リ並の精神で目バキバキになりながら探してるのよ!?イチャコラしてないで店番しなさいよ!!可愛いし尊いけど今じゃないでしょうが!!!!」
🍟(色々とツッコミたくなるんだけど…俺だけなのかな?これ)
「なんだよ。邪魔するなよ。せっかく弟と仲良く話せる貴重な時間なのに…」
「本当、俺らのことスキだよね?花子ちゃんっ」
(うっ…怒りをぶつけようと思って余計なことまで叫んでしまった気がする……………)
※時すでに遅し=͟͟͞͞🍣
とりあえず見つけられて良かったけど、どうしようかな……何か罰でも与えるべき?
🧀(………………………………)
「ごめんなさい!もう店番サボらないから…………許して?」
少し上目遣いに言ってくる。
(可愛い!…………じゃなくて…どうしよう)
「俺は…クソ兄((…じゃなかった……お兄ちゃんと2人でアイスクリーム食べる時間もなかったし…こういう貴重な時間が欲しくて………だから抜け出しちゃった…ごめんなさい」
「……………はぁ”ぁ”あ”…もういいわよ…許すわ…そんなこと考えてるなんて思ってなかったわ…………」
「弟〜♡(感動)」
「バシッ………………抱きつくのはダメ」
「なんだかんだ、いい感じに解決だね♪」
ドッと疲れたわ……もう帰ることにしようか……
「ほら!3人とも帰るわよ〜!配達終わってもう1人帰ってくるんだから!!」
「はぁい𓈒𓂂◌」
「チッ」
「…………」
─────────
────
─
「なぁ…お前、いつ考えたんだよ。あんな言葉」
「えー?咄嗟に出ただけだよ?」
「まっいいけど。可愛かったしな」
「うわっヤメテ」
🍟(2人のその会話が花子に聞こえていなかったのは奇跡だと思うよ…………………)
「ふんふん♪」
鼻歌交じりで店番を手伝う花子には聞こえていなかったのが幸いだったとか………
────ガチャリン
「よう!スーパーマンの俺様が帰ってきたぜ!!!!!」
(爽やかオーラ🍃)
「…はぁ」
─配達から戻ってきてまた慌ただしく なるのは次につづくとさ─