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シャ「ただいま〜っ!!」
返事なんて返ってくるはずもないのに声を出す
返事が返ってくることに少し希望をいだいている自分がいるのが、とても恥ずかしい
シャ「………」
ほら、いつも通り返事なんてない
そう思っていたのに今日は違った
?「ん、おかえり。しゃお」
シャ「は…ぇ…?」
その人は、ふふっなんて声を出しながらこっちに近づいてくるのがわかる
俺は涙を出してしまった。
シャ「にぃ、さん?」
するとその人はニヒッと笑っていった
?「そーやで!」
?「久しぶりやな~!しゃお」
?「いや、シャオロン」
シャ「ポロポロ」
?「んも〜、泣くなや~w」
シャ「ふぇっ…ごめっポロポロ」
シャ「ちょっ、嬉しくってポロ」
ごめんなぁ、なんて言いながらまた涙を流す
涙くらいしょうがないやろっ!
感動の再会やで!?
なんて見苦しい言い訳を心のなかでいう
?「あっ、そや、」
ちょっとまっててなと言いながらカバンから何かを取り出すにぃさん
?「じゃじゃーんっ!!」
シャ「!!」
ぽ、ポメの人形!?
?「シャオに会うからゲーセン行ってきたんよ!!」
とポメの人形を抱えながら謎理屈を言うにぃさん
ただ、ゲーセン行きたかっただけだろ…((
何故かにぃさんが可愛く見えてきた時
ぴんぽーんと音がした
俺は嫌な予感がした……
だが、一応宅配の可能性もあると、思い玄関の方へ歩いた
ガチャ
シャ「は〜い、どなたです……ッか!?」
俺はとっさに尻もちをついてしまった
まあ、それもそのはず
いたのは俺の「元」親で、俺が生まれてから何度も暴力を振るってきたクソな奴らだ
親「も〜、勝手にどっか行くもんだから探したわよ?」
といい、ニコっと笑った
シャ「なんで…お前がここにッガクガク」
親「……は?お前?しゃおは、女の子よねぇ?そんな口調の女の子は居ないわよねぇ?」
親「そんな悪い口使う子にはお仕置きが必要ね…?」
そう言うとこいつはカバンから包丁を取り出した
シャ「はっ!?なんで包丁が入ってっ」
そして俺の手首を刺した
シャ「ぐぁッッ!?」
俺は記憶が蘇ったように嫌な記憶が流れていく
シャ「はぁッあ゛ッ」
小さい頃
まだ俺が3歳くらいの頃かな?
友「んふ、シャオちゃんは可愛いねっ♡」
シャ「?…そーおっ?」
小さい頃から、髪が少し長かった
だからか女の子として扱われることが多々あった
よくやる遊びといえばおままごとにお絵かき
本当は鬼ごっこや、ドッヂボールもしたかった
でも、その事を言うと決まって
鬼ごっこなんて、ドッヂボールなんて、と止められる
成長して俺は思春期に、
にぃさんは一人暮らしを始め
それぞれが別れた頃
俺は思春期真っ最中で親に(特に母)と喧嘩することが多かった
親「その制服の着方、どうゆうことなのっ!?なんでズボンをはいてるのっ!?」
と、怒られ、
シャ「服装くらい自分で決めてええやろっ!!」
と、俺が反論すると決まって包丁で俺の手首を切ってくる
その後人格変わったかのように
親「しゃっしゃお!?」
親「女の子の肌に傷はだめよっ!!」
と、あたかも自分ではないかのように振る舞い
そそくさと逃げていく
こんな親が大嫌いだった
だから俺は一人暮らしを始めたのに………
親「はぁ、お仕置きはこのくらいにして…部屋入るはね」
シャ「ちょっ!ゲホまって…」
親「は?何?」
そう言い親は部屋のドアを開けた
シャ「ちょっ!!」
その部屋にはにぃさんがいるのにっ!!
にぃさんに会わせてはいけないっ
本能がそういった気がする