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夕方の電車は、混み合っていたけれど、どこか落ち着いた雰囲気が漂っていた。
私は電車の窓に寄りかかり、うっすらと瞼を閉じていた。今日はちょっと疲れていたし、気づけば、眠気が襲ってきていた。
「ふわぁぁ…眠いなぁ…」
小さくあくびをして、目をこすりながら呟く。
すると、隣に座っていた先輩が、静かに言った。
「寝とくか?駅着いたら起こす。」
その声に、私は一瞬だけ目を開け、そして軽く頷いた。
「あざます…」
眠気に勝てず、私はそのまま先輩の肩に頭をちょこんと乗せた。
( ˘ω˘)スヤァ
「うーん…」
すぐに眠りに落ちて、ふわふわとした夢の世界へ。
けれど、ふと気づくと、先輩が固まっているのがわかった。
「…!?(まじ…、?可愛すぎ…///)」
↑先輩の心の声すw
先輩は、私が肩に頭を預けていることに驚いている様子だった。しばらく私の姿をじっと見つめていたけれど、すぐに何かを決心したように動いた。
そして、ほんの少しだけ優しく私の頭を撫でてくれた。
「…なんだよ、お前、可愛すぎ。」
その声は低くて、私には聞こえなかったけれど、確かに響いていた。
(え?今、なんて言ったんだろ……?)
でも、そのまま眠っているふりをしていると、先輩の手のひらが優しく髪を撫でる感触が続いた。
(え!?先輩が…私の頭を撫でてる…)
その温かさに、心の中がじんわりと温かくなっていく。
(なんだか、ドキドキする…)
電車の揺れが心地よく、私はさらに眠りに深く落ちていった。
そして、先輩はその間、静かに私を見守り続けてくれた。
(こんなに近くにいるのに、安心する…)
それが、心地よすぎて、私はますます先輩の肩に寄りかかり、深い眠りへと落ちていった。