霧島蓮の声がスマホ越しにも勢いよく響いた。
「なぁ、吉田パパ支えよう’sって……やっぱ名前、ダサくね?」
美咲
「あなたがつけましたわよね?」
吉田は頭を抱えた。食堂での雨宮の囁き、田村の不穏な話、そしてタイトル。どこからどう見ても、頭痛しかしない展開だ。
ビデオ通話の画面には、霧島蓮、白川結那、吉田翔太、吉田美咲が勢揃いしていた。
「別にいいだろ、この名前で。意味は伝わるしさ。」吉田は疲れた声で言った。
「いやいや! 俺たちはこれからチームとして活動してくんだぞ? ダサい名前じゃ士気が下がるって!」霧島が熱弁する。
「じゃあ、蓮様はどんな名前にしたいのですわ?」美咲が腕を組みながらジト目で聞く。
「そうだな……『シャドウレイヴンズ』とか?」
「中二か。」翔太が即座にツッコむ。
「……じゃあ、『ブラッディウルフ』!」
「やめてくれ。」吉田は深いため息をついた。
結那が、タピオカをすすりながら口を開く。
「『エイム・キラーズ』。」
「それはお前の趣味だろ。」翔太が即答。
話はまとまる気配すらない。
「じゃあ、シンプルに『吉田防衛隊』でいいんじゃね?」翔太がボソッと言った。
「ダサっ!」全員が即座に声を揃える。
その時、スマホの通知音が鳴った。ニュース速報だ。
「ゲリラ豪雨警報発令。各自、十分な注意を……
吉田の背筋に冷たいものが走る。ゲリラ豪雨。――まさか。
「……悪い、ちょっと行ってくる。」
吉田は席を立った。スマホ越しに、霧島の声が響く。
「おい、ご主人!? 大丈夫かよ!?」
吉田は小さく笑った。
「大丈夫だ。ただ……雨宮の正体を確かめる。」
そして、画面越しの4人に向けて、一言。
「チーム名はあとで決めようぜ。」
――中断された名前ぎめ――
コメント
5件
全体的にチーム名のセンス無いのウケる笑 続き待ってる(*´꒳`*)
今回も神ってましたぁぁ!!!! ゲリラ豪雨、、あぁ、なるほどねええぇ、、、、(( よっしー頑張れ!!!応援しとるぞい!!!!(((((殴 次回もめっさ楽しみ(ت (?
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 腸炎なった☆