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この話好きすぎます✨ 続き待ってます!!
shp視点
俺はチーノを保健室まで連れていった。
不運なことに、先生はいなかったため、
ベットに横にさせた。
ちなみに、途中までついてきていたゾムロボは
普通に引き返させた。
…こっちにも、事情があるからな。
…昔から、チーノは貧弱な体の持ち主だった。
走ることもできなかった。
外に出ることができたりするし遊ぶこともできた。
でも、激しい運動。
レクリエーションなどでのドッジボール、
サッカー、バスケ…様々な楽しみを、
あいつは味わえていない。
だから、俺はあいつに積極的に絡んだ。
トランプしたり、指スマしたり
指相撲したり、絵を描いたり………。
それでもあいつは楽しそうな顔をしていた。
…俺は何もできなかった。
あいつをただ気に使ってそばにいるだけ。
何が友達だ。こんなの、友達でもないよな。
ci「…ショッピ?」
shp「んっ、どうした?」
チーノが話しかけてくる。
でもそれはとても悩ましい感じだった。
…でも、こいつが話そうとしていることは
大体わかる。
shp「…確かに、ゾムさんとロボロさんには言いすぎたかもな。」
ci「…!」
ci「…仲直り…せんでええの?」
shp「するよ。」
ci「…でも、俺が休む事情は…」
shp「知られたくないんやろ?やったら話さんだけや。」
ci「それじゃあ、内容が分からんかったらまた2人はキレるんじゃ…?」
shp「キレたら俺も休むって言う。めんどいしなw」
ci「…!」
体育祭。 俺は本当にこの行事が嫌いだ。
一回、先生に事情を話してもチーノが参加させられたことがあった。
その時は、救急車が来た。
そして2週間休んで、その先生はクビになった。
…あの時の、チーノの苦しそうな顔を見たくない。見たくなかった。
…あーあ。思い出すんじゃなかった。
…気持ちわる。
ci「…ショッピ、聞いてくれん?悲報と朗報。」
shp「…へ」
突然、そのように言われた。
ci「…悲報はな、1ヶ月は学校におらんくなる。」
shp「っえ…?」
ci「…でも、その1ヶ月で俺はこの体、治すんや。」
shp「えっ、ちょちょ、ちょっと待って。」
頭の整理が追いつかなかった。
いや、体が治ることはええことや。
…でも
shp「1ヶ月も…おらんくなるん……?」
その俺の返事にチーノは頷いた。
…俺は、友達がいない。
いや、信じられる友達がいない。
信じられるのは、チーノだけ。
…こっからどーしろって言うねん…。
ci「大丈夫!!!!」
shp「!」
チーノが大声で言った。
ci「毎日メール送ってやるから!」
shp「っ…!」
チーノは俺の事情もわかっていた。
…なんだ、友達にはお見通しか。
shp「…わかった。教室、戻れるか?」
ci「…おう!」
そうして俺らは教室に戻って行った。
戻ってる途中にも、チーノとはたくさん話した。
まだ怒ってるかな、とか
仲直りどうしようかな、とか
1ヶ月後は走り回って遊ぼうか、とか。
そうして教室に入る。
そこには4人がいた。
少しだけ、話が聞こえた。
zm「どうやって仲直りすればええん…?!」
rbr「いや、やったな…。」
sho「大丈夫やって…!」
ut「がんばれー。」
shp「…」
ci「ショッピ。いこか。」
shp「…はは。せやな!」
そうして俺らは教室に入る。
shp「ただいまでーす」
ci「ただいまー!」
zm「っえ?!はや!ろ、ロボロ!はやく!」
rbr「おおおお俺?!2人で言うんやろ!」
shp「…」
2人は仲直りの挨拶をまだ決めてなかったみたいや。
…でも、そっちの方が好都合。
shp「…2人とも、すみませんでした。」
zm「っえ」
rbr「え…?」
2人は困惑の表情をしていた。
でもそんな2人を無視して俺は喋り出す。
shp「…2人を嫌な気持ちにさせてしまったのはすみませんでした。」
zm「…こっちも、事情があるのにすまんな。」
rbr「…うん。ごめん。」
仲直りをしても、まだ俺らは話せなかった。
ut「…よしゃ、行くか。」
sho「せやなー!」
zm「っえ、どこに?」
rbr「せ、せや。授業が始まるまでには時間はあるけど…」
shp「どこ行くんすか。」
ci「シャオさんも知ってるんだ…?」
ut「…どこって、屋上や!」
shp「え、先週も行きましたよね?」
sho「俺が行けてないもーん!」
zm「あ、そっか。」
rbr「ははは。じゃ、行くか。」
ci「俺も、行きたい!」
…あーあ。
仲直りに変な緊張感、持つんじゃなかった。
…結局、仲良いって改めて思っただけやったなw