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ここは町外れにひっそりとある村。
俺はその村の高校に入学する。
景色を一望し、じんじんと痛む足を頑張って動かしながら自転車小屋へ向かう
…えーっと、俺の出席番号の場所…
1329…1329…あった、ここだ。
入学生やら大人やらが騒がしい自転車小屋をぬけて入学式が始まるまでひとりで学校の外をぷらぷらする。
友達、出来るといいなあ…そんなことを考えているとあるものを見つけた。
へ〜…鶏とか飼ってるんだ。なんのために育ててるんだろ、食うんかな。
初めての高校は知らないものが沢山あってなんだがとてもワクワクする。
体育館の裏側に行くと何やら人影のようなものが見えた。こんなに入学式で盛り上がってる中、一人体育館裏に佇んでいるそいつになんだか興味が湧いて勢いで話しかけてみた。
ci「あの、こんにちは!」
?「…ぇ? あぁこんにちは。」
こんな奇行してるのどんなやつかと思ったら、案外イケメンやん…
ci「お名前、なんていうんですか?」
? 「俺の名前?俺はsypって言います今年入学する者です」
と言ってsypと言うやつはぺこっと一礼した。
ふーん…案外礼儀あるんやな…
ci「俺の名前はci!!お前と同じ1年だよ。仲良くしてな」
syp「同い年か、なんか気ィ楽だわ」
ci「そう?よかった」
他愛のない会話をしながらそろそろ入学式が始まる時間なのでsypと共に会場へ向かう。
ci「ところでお前さっきそこで何してたん?」
syp「…あー…そこにな、弱った黒猫がおってん。親猫が捨てたんやと思う、水飲ませてやってたんだよ。」
こいつこんな正義感あるやつなんだ…
正義感ありすぎてちょっと怖いまであるわ。俺だったら絶対助けん…
ci「へ、へぇ〜お前優しいんやな。」
syp「?そうか?別に普通じゃね。」
そんなことを話していると入学式の会場に着いた
初めてこれから同じ時を過ごしていく奴らの顔を見る
…人、少なくね。
いち、にー、さん、よん……
俺ら含めて34人しかおらんやん!?
これはー、ド田舎あるあるなのか??
にしても少なすぎる
ci「なあsyp、sypってここら辺に住んでるよな?」
syp「おん、そうだけど」
少し食い気味で答える。
ci「ここら辺の小中高ってこんなに人少ないん?」
ci「俺引っ越してきたばっかだからなんも分からないんだよ」
syp「あぇ?そうだったんや。確かに見たことない顔だなって思ってたけど」
「ここら辺の地域の学校は全部そうやで。」
「少子化も進んどるし、時代も時代やなぁ…」
そんなおっさんみたいなことをぼんやり呟きながら空を眺める。
俺も見上げてみる。今日は雲ひとつない晴天だ。
友達、できるかな…
ぼーっとしていると担任らしき人が招集をかける。
「はい、ちゅうもーく!!」
「これから入学式の流れと君たちがやることを軽く説明しまーす」
「〜〜〜……」
軽く説明が終わったあと、いよいよ入学式が始まる。
新入生入場の合図で一人ずつ
冷たい体育館の床を歩いていく。
ci(うわっあの金髪イカツ!!)
そんなことを考えて周りを見渡しながら1歩ずつ歩いていく。
……………
入学式の色々が終わり、やっと教室の席に着く。
俺らの教室の周りには親やら先生、生徒やらがゾロゾロ見に来ていて、正直ちょっと気持ち悪い。
あ、そんなことよりショッピと同じクラスか確認しなきゃ。
俺は1番後ろの真ん中の席なので周りを見渡すにはちょうどいい席だ。
ええと、それっぽい人は…
あ、居た!まだ友達が出来ていなかったのであまりの嬉しさに思い切ってショッピの方まで走っていく
ci「ショッピぃ〜〜!!!!」
syp「おわっ、びっくりしたなんやねん」
ci「ごめん、つい!!そんなことより同じクラスやね!!俺友達出来んと思って心配だったんよ!!良かったわぁ〜」
興奮する俺を見てショッピはニコッと笑う。
syp「んふ、そうやね。俺もciと同じクラスでよかった。」
なんだかドキッとした気がした。
友情から恋愛か、最初から恋愛に発展するか迷いどころ
どっちがいいか教えてほしい!!