「○○~こっち来て~や!」
四時限目の授業を終えて昼休み、笑顔のシャオロンに手を引かれて着いたのは屋上だった。なぜか授業が終わったとたんに皆が鞄を持って何処かへ行ってしまっていたが、屋上の隅でレジャーシートを広げて座っていた。シャオロンはキラキラと輝いている瞳で私を見て、どうやすごいやろ!、と言ってきたけど、正直何がすごいのかわからず目を逸らす。
「あ!シャオさん来たんすね!」
「おう!ちゃんと連れてきたで~(^○^)」
「これって…?」
私が訪ねると、じゃーん!と言ってチーノ君がお弁当を取り出した。
「○○さん、歓迎会お弁当がいいって言ってましたもんね!」
「せやけどさぁ、手作り弁当て…」
多分きっと私、このとき人生で一番バカな顔をしていたと思う。でも、そのくらい人生で一番…ではないと思うけど、それくらい嬉しくて、朝の時見たいに泣きそうになってしまう。要望を呑んでくれた上に、手作り。私のために。
「ありがとう、皆」
と精一杯の感謝を伝えると、満足げな表情でトントン君がにっこり笑ってくれた。
「すごく、美味しかったよ。」
「だろ⁉」
自慢気にゾム君が反応する。初めて教室に入った時、正直”男子のみのクラス”というところに嫌悪感を持ってしまったけれど、昨日の私に訂正をしたい。皆、いい人達だよって。信用してもいい人達だよって。
「また作って欲しかったら言えよ⁉筋肉ムキムキになるメニュー考えとくから!」
とロボロ君がこちらを見る。
「それは遠慮しとこうかな」
と返すと驚いたように目を開く。(なんか”天”の字の2画目の線が太くなった。変な紙だなぁ。)
「え⁉」
「当たり前やろ(-“”-;)」
と、切れのいいツッコミをトントン君が返す。トントン君はツッコミが得意なのかな…?その場を仕切ったりして、リーダーシップもあるし、皆からも慕われている感じがする。とても優しいし。
「○○ちゃん、顔赤いで?もしかして僕がかっこよすぎて(((」
「それはさすがに無いやろw」
「え、顔、赤かった…?」
「おん。なんか頬が赤くなってたで?耳とかも赤かったし…」
「なんでそんなとこ見とるんや大先生…(引)」
「ちゃ、ちゃうわ!」
赤い?何故?熱?病…ある一つの考えが頭を過る。私、もしかして、この場にいる誰かの事が好き?
トントン君…?
いや、まさか。と頭の中で否定する。だって、そんなに早く好きになるなんて、ただのチョロイ女じゃないか。陰キャで、何事にもネガティブな私だぞ?人と、関わってこなかったから?でも、この感情は友情であり、恋では無いはずだ。
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どうも!らるあです!
最近投稿出来ずすみません💦
リアルが多忙でして…
投稿頻度は私のプロフィール欄に記載していますので、是非見てほしいです。最後まで回覧ありがとうございました!良ければ♥とフォロー、ブックマークなどお願いします!
では
コメント
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200いいねしました!最高です꒰ঌ(⃔ ⌯' '⌯)⃕໒꒱
お疲れさまです… 神っすね…()
ッスー…なんか小説書いてるよね君()