戦場──。
砲撃音が鳴り響き、戦士たちが剣を交える地獄のような光景。
そんな中、一人の少年が震えながら立っていた。
「いやいやいや!! これ絶対僕が来るところじゃないでしょ!!!」
主は泣きそうになりながら、背後の兵士たちを振り返る。
「主さん! 俺たちは信じてますから!!!」
「奇跡のカレーで敵を殲滅してください!!!」
「何その意味不明な戦術!?!?!?」
訳が分からないまま、主は戦場のど真ん中に放り出された。
──目の前には、反乱軍の屈強な兵士たち。
「ん? 子供が一人……?」
「クソ、敵の陽動作戦か!? だが甘いな……!」
「うわあああああ!!」
主は絵筆を必死に振り回し、適当に地面に絵を描いた。
ボフッ!!!
次の瞬間、そこに現れたのは──
巨大なカレーの海。
「え?」
「うわあああ!? カレーに飲み込まれる!!」
「く、くそっ……! 熱い……! いや、うまい!! なんだこれ、めちゃくちゃ美味い!!!」
──敵兵たちは次々とカレーの中に沈んでいき、気づけば全員スプーンを持って夢中で食べ始めていた。
(えぇ……戦場とは……??)
主は呆然としながら、その様子を見ていた。
「なんだこのカレー……! こんな旨い飯、食ったことねぇ……」
「俺は……何と戦っていたんだ……」
「くそ……俺たちは何のために戦っていたんだよ……!!」
次々と改心する反乱軍兵士たち。
(やばい……もしかして、戦場を終わらせちゃった……?)
そうこうしているうちに、食糧班の兵士たちが駆けつけた。
「さすが主さん!!」
「敵軍を食で鎮圧するとは……!」
「このままアトラス号の船長になってくれ!!!」
「えっ、ちょっと待って!? なんでそんな話になるの!?!?」
──こうして、戦わずして戦争を終わらせた主。
しかし彼の苦悩はまだまだ続くのであった……。
コメント
4件
平和すぎる。。()うちの子来るかなーー!!!?
うちの子はまだか、、、((( 早くこの世界に入りたいヨォォォぉ"!!!!!!!!(???
おぉぉぉ…!!すごい…✨((主の位(?)が高くなっていく…!!!(((続きも楽しみです!!✨✨