コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
E p i s o d e 4.
Suchiside
Mikoto『Suchi君のお家ってここのアパートの1階やんな、?お母さん居るといいんやけど…』
Mikoto『でも、電話出なかったしな…』
Suchi『俺鍵もってるよ。』
先に走って行って俺は玄関の鍵を開けた。その後ろからMikoto先生が真っ暗なお家の中を覗き込んだ。
Mikoto『失礼します―。さくら保育園の黄原です。 』
〃『Suchi君のお母さん、居ますか―?』
そう先生が中に声をかけたけれど、返事はなし。
Mikoto『いないみたいだね。電気もついてないし、Suchi君1人で大丈夫、?』
Suchi『だいじょ―ぶ。せんせ―、さよーなら』
名残惜しそうな先生を外に押し出して、俺は玄関のドアをしめた。
そして背伸びして電話のスイッチを押す。
パッとついた台所の灯りが、奥の部屋まで薄ぼんやりと明るくした。
ママはいた。
𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ︎ ⇝︎︎︎︎❤︎20