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最終話
brside.
br「……ここだよ。スマイルがいるところ」
sha「こんなところに何日も……」
br「ここは、僕とスマイルの思い出の場所なんだ。小さい頃、2人で散歩してる時に見つけた」
kn「へぇ……」
br「……早く、スマイルに会いに行こう」
kr「ああ、早く苦しい気持ちから解放してやらなきゃ」
br「……スマイル。」
sm「……何?もう来ないでって言ったよな……?」
nk「……オレたち、スマイルを救いたくて……!」
sm「…………またそれ?悪いけど、俺はもう疲れた。だから消えたい。お前らに救われる筋合いはない」
スマイルが纏う雰囲気は、重く冷たく、そして暗い。
瞳に光は宿っていない。悪天候の雲のようだ。
sha「……でも、オレたちはお前を救いたい。少しでも長くお前といたいから」
sm「……うるさい……」
br「…………スマイル。なんで消えたいと思ってるの?」
sm「────何も感じられないまま生きるのが疲れたから。」
sm「前も同じことを言ったけど、お前たちといても、足りなかった。なら俺はもう……消えるしかない」
br「…………………………」
nk「…………じゃあ、オレたちが絶対変える」
nk「スマイルが、『嬉しい』とか『面白い』とか『悲しい』とか……感じられるようになるまでオレたちがそばにいる」
nk「それが、5年先でも、10年先でも、オレたちは絶対にスマイルを……笑わせてみせるよ」
sm「……………………………………」
br「……だからさ、スマイル。どうか、僕に────僕たちに、スマイルを救わせてよ」
sm「………………俺を救える保証はあるのか?もし時間がかかったら、それは永遠にお前たちの呪いになるんだぞ……?」
br「呪いだって構わない。僕たちはいつか、スマイルに笑ってほしいから。昔みたいにたくさん遊んで、たくさん笑い合いたいから」
nk「それはオレたちも保証するよ。オレたちも、スマイルとたくさん笑いあって、ケンカして……ずっとずっと、スマイルと一緒にいたい」
br「そしていつか、またこの場所で、みんなで集まってたくさん話そうね」
sm「……………………もう……知らないから……」
sm「…………お前らがそばにいてくれるなら……もう少しだけ……生きてみるよ」
sm「いつか俺を……救ってくれよな……」
br「……!……うん……!!」
kr「……ホント……よかった……っ……」
sha「……ホント、心配かけんなよな……」
kn「……Broooock。お疲れ様」
br「……きんさん……うん。ありがとう」
sm「みんな、ありがとう」
そう言ったスマイルの瞳は、少しだけ晴れ渡ったアメジストの輝きを取り戻していた────。
完結です!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました🙏
ハート、コメントお待ちしてます🌟
コメント
2件
最高でした😭😭めちゃ好きです…!!!