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主人公「湊(みなと)」
登場人物⤵︎
「wrwrd(wrwrdメイン.ゾム)」
「オリキャラ.蒼(あおい).瑞貴(みずき)」
「モブ」
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俺の出身はここ、男の園だ。それも街一番と謳われた花魁から生まれた。
昔はここにも女がいた。しかし、それは特例で基本的には男のみがなれる。
その特例で入った女が俺の母親だ。父親はそのときの太客だと聞いた。
確かグルッペン・フューラー…そんな名前だったはずだ。
まぁ、齢18となった俺にはもう親は必要ない。 自分で金を稼がなくては。
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俺を産んだ後の母親はとても醜かった。
「産まなきゃ良かった」
それが口癖だった。納得できない話でもないのだ。
基本、子供を産んだら商品にはなれない。そう、彼女も同様に商品ではなくなった。
商品ではなくなった瞬間、彼女は壊れた。
毎日のように暴行を受けた。決して楼主にはバレないように…。
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そのとき俺は幼かったが殴る蹴るという暴行に動じなかった。
日常と化してしまっていた。むしろ当たり前だと思っていたのだ。
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母親が子供を殴ることを
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しかし、突如として殴られることが無くなった。 先代の楼主にばれ、極刑となったのだ。
俺とてたった1人の母親だったから、そのときは1日泣いてしまった。
だが、大人になるに近づくにつれてあの日泣いたことが不思議だと思った。
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勝手に俺を産んだのに
あいつから殴られていたのに
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子供とは単純だ。
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女の園で産まれた子供が禿として育てられ、花魁となるように、
俺もまた男の園で禿として育てられた。そして花魁となった。
蝶よ花よと育てられた彼女と同じように俺も育った。
男の園に期待を抱く男たちの望みを叶えるために。
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今まで何度か身請け話が来たことはある。でも皆金が足りず帰って行く。
でも今回は違う。金の問題では逃げきれない。
買われた先でまた暴行を受けるかもしれない。 あの過去は思い出したくないものだ。
暴行を受けるくらいだったらここにいたいと思うのは可笑しいだろうか?
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湊「なぁ、蒼。」
蒼「はい、なんでしょう?湊様」
湊「お前は俺を殴りたいと思ったことはあるか?」
蒼「ッ!?な、何を言うんですか!」
湊「…wそうだよな。言えないよなぁw」
蒼「そッそうじゃなくて!」
湊「いいよ、それよりさ。」
湊「俺、楼主様にあんなこと言ったけど、どちらにせよ身請けはしてもらうつもりだよ。」
瑞貴「湊様が受けたくなければ受けなくてもいいのですよ?」
湊「そうなんだけど、お前ら2人はどうすんだ?」
瑞貴&蒼「え?」
湊「俺がずっといれば俺の禿だけで終わる可能性もある。」
湊「お前らはそれでもいいのか?」
瑞貴「貴方様が望むのであれば。」
蒼「私もです。」
湊「そうか笑」
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これが嘘か誠か俺には分からないが、あいつらを信じる他ない。
覚悟を決めて身請けしてもらう他ない。彼らのためにも。