スバルが目覚めると辺りがしーんと静まっており、いつもは微かに聞こえるヒールの音が響いているが今はひとっ子1人いないかのように寝静まっている。「もう夜なのか、?ここにいるせいで全然時間感覚が分からん、」そうボソボソ話していると人が歩く音が聞こえた。
「あのさあ、なにボソボソ言ってるのかなあ?そんなに元気があるんだったらなにされても耐えれるよなあ?」その声を聞くと息がヒュッとなり、顔がザーッと青くなるのを感じる。せめてもの抵抗で布団の中に隠れたスバルはドアの鍵が゛ガチャ゛と開ける音が耳に入ってしまった。入ってきた瞬間に冷や汗がダラダラ出てきた。そうしていると小さく舌打ちをする音が聞こえてきた。
「あのさあ、流石にそれで騙せるわけがないってことが分からないのかな?それだけ僕がバカな奴だとお前はそう思っているんだろ?それって僕と言う人間の権利を侵害してるよなあ!?」
そう発したレグルスはスバルのいる場所にいきなり蹴りを入れ、布団を吹き飛ばしてきた。
「ヒュッー、ハァ、ヒュッハァ、う、ぁ、?」目の前を見るとレグルスが馬乗りでスバルの上に乗っていた。それに気付いたスバルは確実に当たるはずもない拳に力を入れてレグルスを殴りつけた。無言を突き通すレグルスに向かって「退けよ!なんでお前みたいなやつに馬乗りされなきゃいけねぇんだよ!」と足と腕を左右に動かして抵抗とも言えない抵抗をしていた。
「そうしたいのは僕だってそうだけど?だけど今から一時間後は僕の結婚式なんだ、だから本当は徹底的に痛めつけたいけど一時間って言う貴重な僕の時間を君みたいな奴に使ってやってるんだからさあ?」そう言うとレグルスは、ずっと左右に動かしていた手が握り潰されそうな勢いで掴んできた。
「その不愉快な行動をやめろよ!心が寛大な僕はずーっと君のことを許してたけどもう時間もないし、その不愉快な手を今すぐにでも切り落としてやりたいけど結婚式をやる前にするのは縁起が悪そうだから今回は痛めつけるだけにしてやる!」そう意味も分からぬことを言いながら自身の手で握っている手をスバルの頭の上で組ませた。持ち上げている手とは反対の手をスバルの着ているジャージのチェックに手を伸ばし、ジャージを脱がしてきた。「は!?何すんだよ!?やめろよ気持ち悪いな!!」必死にスバルが止めようとさせてもレグルスの掴む力が強くなるばかりで一向に止められいない。レグルスがジャージを脱がすのを止められずに胸ギリギリまで服で隠れ、その下は真っ裸でまるで腹出し服のようになっていた。その状態にスバルは青ざめてもいるが少し恥ずかしそうにもしていた。そうするとレグルスはいきなり手を脇腹に置き線で描くようにして触れてきたあと、脇腹を触られて笑いそうなスバルを目にも止めずにどこからかナイフを取り出してきた。それを見て何をするか察したスバルは一瞬で怯えたような表情になった。スバルが口を開こうとした途端にレグルスが脇腹にナイフをブッ刺してきた。「い゛ッ!っ゛ーーーーーーーーー!」声にならない悲鳴が部屋に響き渡る。シーツが紅色に染まって、染み付いて広がってきた。「その表情傑作だなぁ!そんな顔をされるとどんな感じで痛め付けようか迷ってきちゃうなぁー?」と嘲笑いながら笑みをこぼすレグルスにスバルは恐怖を感じながらも痛みの方が勝っていた為反論は出来なかった。その後も左右の脇腹を合わせて数回刺されて、叫び過ぎて声が聞こえなくなったスバルの顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「や…やぁ゛め….でぐだぁ゛………ぃ」そう蚊の鳴き声程の弱々しい訴えはレグルスの耳には届かずに、いきなり手を掴むのをやめ、首を力強く絞めてきた。「ぁ….ぅぁ…ぇ……….」絞めてくる手を引き剥がそうとするが首を絞められているせいで力が入らず全然引き剥がせない。くるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて、だれかたすけてー、そう思いながら失神しそうになっていると首から手が離れた。
「が、ぅ…..げほっ!げほっ!」自分の首を触ってみるとくぼみがあり、外見から見ればくっきりと分かるぐらいには強く絞められたらしい。咳と呼吸を繰り返してるスバルとは裏腹にレグルスは笑いながらこちらを見ていた。「僕、こういう痛めつけたりする趣味とかなかったんだけど、今だけはなんでそんな趣味が楽しいと思えるのか分かる気がするよ!」スバルから見ると狂気の笑みにしか見えない顔に本能的に殺されると思った。その後も殴られたり、腹や足を前回と同じように踏みにじられたりした。もうスバルの身体にはそこら中に血や打撲の跡がついていた。そうしているうちに何かの拍子にレグルスの手が胸に当たり、触られるのに敏感になったのか変な声が少し漏れてしまった。「ひゃぅ….!?」ギリギリ、レグルスには届かなかったらしくその時だけは安心した。
一時間が経った頃、やっとレグルスの暴行が終わった。だけどスバルはそれにすら気付かないぐらいに精神的にも肉体的にも相当な怪我を負っている。身体中に打撲の跡、首は手の跡がはっきりと映り、横腹には数十回刺された傷、何処からでも流れてくる血、腕には自傷行為のようにも見える程の傷跡、目には大泣きした跡、呻き声しかでない口、もうスバルの精神も体も壊れる一直線なのである。そんなスバルに治療や処置もせずにレグルスは嘲笑いながらその血生臭い部屋を後にして、エミリアのいる結婚式場に何も無かったようにして向かって行った。「げほっ…おえ゛っ、う”っ…!げほっ…. え、ぇっ”、!げほっ…おえ゛っ、!!」この血生臭い部屋に耐えきれず何度も何度も何度も吐いて吐いて、色が無くなるぐらいに吐いた。「ごぉ…めん゛な……ぇみり……..…ぁ」そう啜り泣きながら謝罪する声が何度も聞こえてきたというー、
コメント
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とても最高でしたありがとうございます