欠けた鍵を試す。
(そもそも形に関係なくどの鍵穴にも差し込める性質なんだ…欠けても使える可能はある)
先端を差し込もうとするが、そもそも鍵穴に入らない。
何度試しても結果は変わらない。
「…くそ!」
完全に閉じ込められた。
「はぁ…はぁ…む、だだよ。ぜってぇに、出られない」
倉本くんの方に戻り、顔を蹴飛ばす。
それから何度も踏みつけた。
「どうせ出られないなら君を殺しても問題ないよね」
倉本くんは抵抗しない。
「倉本くんが死んだら、鍵の紐付け先が変わって、僕になるかもしれないもんね」
倉本くんは喋らない。
「それならむしろ殺した方がいいよね」
足が痛くなったところで、踏みつけをやめた。
確実に殺すために。。。