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アズ「お早うございます入間様!!鳴様!!」
『お早う,アスモデウス』
入間「おっ,はよう…アスモデウス君…」
アズ「どうぞ「アズ」とお呼びください!」
『ではそう呼ばせてもらおう』
アズ「あっお鞄お持ちします!」
「特待生だ
主席侍らせてるって本当だったんだ」
「すげー」
ヤバい,凄い注目されてる
入間「とっとりあえず立とうか!
鞄は自分で持つよ!」
私達は3人で講堂?に向かう
入間&鳴「『使い魔召喚?』」
あ,入間と被った
アズ「はい
悪魔学校(バビルス)の伝統行事です
召喚した使い魔の質で生徒の位階(ランク)を計ります
そしてその位階(ランク)を上げていくことが悪魔学校(バビルス)での成績に繋がるんです」
入間「へえ」
『そうなのか』
入間「(使い魔って…人間食べたりしないかなぁ…)」
『入間?帰って来い』
アズ「あちらですよー」
『分かった』
私は入間の手を引いてアズについて行く
ふむ,中々にざわざわしているな
入間「きっ,緊張感あるね!」
アズ「これでクラスも分かれますし
担当官も有名ですからね」
入間「担当官?」
突然ドン,と思い切り扉が開いた
厳格そうな人だ
?「粛に
監督官の“ナベリウス・カルエゴ”である」
…目付き悪(人の事云えない)
カルエゴ「この行事は常に私の担当だ
なぜか?私が常に厳粛であるからだ
貴様等が使えない“ゴミ”か
はたまた多少は使える“ゴミ”かを判断する」
何方でもゴミだな
カルエゴ「例えば」
カルエゴ卿は私達に近付いた
カルエゴ「祖父の威光を借りて栄えある場で下品な呪文を唱え
あまつさえその日の内に乱闘騒ぎを起こすようなゴミがいたら
即処分対象である」
返す言葉がないな
くるっと振り返る
カルエゴ「故に出来の悪い者は即刻退学処分とするのでそのつもりで」
「退…!?」
ザワッ,とする
カルエゴ「粛に」
取り出したのは可愛い説明セット
①羊皮紙に血で丸を描く
②魔法陣の中へ
③羊皮紙を中央の蝋燭にくべる…と
④煙が形を成し使い魔に!
全員が読み終わるや否やカルエゴ卿は説明セットをバシーン!!とはたき倒した
カルエゴ「概要は異常だ」
嫌いなんだな,あの可愛い説明セット
カルエゴ「羊皮紙は私の印が入ったものを使うように
不正があればすぐ分かるからな…」ジロ
此方を見るな,あれは不可抗力だ
1人の悪魔が危険はないのかカルエゴ卿に聴いた
カルエゴ卿曰く,血が濃い契約なのでもし使い魔が主人に刃向かえば躾という名の処罰が下るそうだ
カルエゴ「心してかかるように
並べ!粛に!!」
私達は魔力は無いが大丈夫なのだろうか
アズ「敵意丸出しですね,あの男」
入間「うん…(よっぽど入学式の騒ぎが気に入らなかったんだなぁ…)」
アズ「ご命令とあらば特攻しますが!?」
入間「いやだめだめっ」
『落ち着けアズ』
カルエゴ「そこっ早く並べッ」
皆どんどん使い魔を召喚している
因みに私は入間の後ろだ
入間「わーすっごいなぁ…」
アズの番になり,大きな蛇を召喚した
綺麗で美しい蛇だ
アズ「入間様!鳴様!」
入間「すっ凄いねアズ君!!」
『綺麗な使い魔だな』
京極「ゴルゴンスネークと呼ばれる魔獣じゃな」
そうなのか
アズ「有難き御言葉!
しかし入間様と鳴様がこれから召喚する魔獣に比べれば…」
入間「それはどうだろうか…」
『うう〜ん…』
肝心の魔力が無いからな…
カルエゴ「(ゴルゴンスネーク…
流石はアスモデウスの家系といったところか…
特待生に敗れたときいたがあの実力で…?
信じ難い…が,まぁすぐに分かる…
奴らがいか程の実力か_…)」
入間の番になり,前に行く
入間「(うぅっ注目されてるなぁ……
というか…僕とお姉ちゃん,魔力とかないんだけど…
使い魔とか出せるのかなぁ……
確か出来が悪いと退学って…退学!??
そうだよ!学校側から退学にして貰えば万々歳じゃないか!
この授業で僕が何も召喚できなければ…!!)」
めっちゃ笑顔…考えてる事が手に取るように分かる
チラッとカルエゴ卿を見る
カルエゴ「(ヘラヘラしおってぇ
奴にそっくりだ!!
そう,喧しく・節度がなく・マイペース
私の三大嫌悪を凝縮したあの阿保理事長に!!!
今までどれだけ奴に振り回されてきたことか…ッ
きまぐれで給料を減らす!自作の説明セットを押しつける!
入学式の進行(プログラム)もめちゃくちゃにしおって…!!
ていうかあの阿保理事長からどうやってあんな真面目な孫が生まれたんだ!(鳴の事)
だがこの行事の権限者は私…!
少しでもヘマをしたら即処分にしてやるわッ(八ツ当たり)
貴様の自慢の孫をな…ッ!!)」
なんか急激にカルエゴ卿に謝りたくなって来た
入間は羊皮紙に自分の血で丸を描き蝋燭にくべた
でも待て…召喚って…
悪魔が魔獣を使役する儀式,または…
…人間が悪魔を使役する儀式だよな…?
そして羊皮紙にはカルエゴ卿の印が…
真逆!?
『待て入間…ッ!』
私が声をかけたにはもう遅く周りが光った
入間「えッ」
カルエゴ「はッ!?」
ズズ…と魔法陣から何かが出て来る
入間「!!出たッこっ…
これが僕の__…使い魔_…」