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**♬”気づけば隣にいた君が”**
**♬”今は遠く感じて”**
**♬”君の心が見えない”**
**♬”私はどうしてこんなに不安になるの?”**
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最近、蓮が少し避けている気がする。
放課後、一緒に帰ろうって言っても、少し前のように即答してくれなくなった。
「あ、今日さ、帰ろ?」
「うーん、ちょっと今日は先に帰る」
「え?」
「ごめん、急に用事できたからさ」
「……そう」
その言葉が、私の心にひびいた。
前は絶対一緒に帰ろうって言ってくれてたのに。
(なんで? なんで急にこんなに冷たいの?)
蓮がどこか遠くに行ってしまうような気がして、胸が苦しくなる。
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その日も、何度かメッセージを送ったけど、蓮の返信はいつも遅くて、最初みたいに早く返してくれることがなくなった。
『今、何してる?』
既読になっても、返事が来ない。
『忙しいの?』
また既読無視…。
(なんで? 私、何か悪いことしたのかな)
心の中で、いろんな思いがぐるぐるして、どうしても落ち着かなくなった。
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その日の放課後。
蓮が他の女の子と話しているところを見かけた。
最初はただ普通に見えたけれど、その女の子の笑顔がやけに気になって、だんだんと心がざわざわしてきた。
(あの子、今日初めて見たけど…なんか、すごく蓮と楽しそう)
私の心の中で、なんだかイヤな気持ちが湧いてきた。
(まさか、あの子のこと…好きになったんじゃないよね?)
その場から見ているのが辛くて、私は足早にその場を離れた。
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次の日、蓮からメールが来た。
『今日は帰りどうする?』
私は迷わず返信を送ることができなかった。
だって、蓮が私と一緒に帰りたくないんじゃないかって思ってしまって…
『今日も大丈夫だよ』
(でも、なんでこんなにドキドキしてるんだろう。蓮が遠く感じる…)
そのとき、また蓮から返事が来た。
『ごめん、今日は先に帰る。用事できちゃったから』
私の心が、冷たく凍るように感じた。
(やっぱり…蓮、私から離れようとしてるんだ…)
その考えが頭から離れなくて、胸の中でどんどん不安が膨らんでいった。
私はその後、蓮にメッセージを送った。
『最近、冷たくない? なんか、私が悪いことした?』
数分後、蓮から返事が来た。
『そんなことないよ、ただちょっと忙しいだけだよ』
(でも、なんでそんなに冷たいの? 私、何も知らないだけだよね? もしかして、誰か他の子に気があるんじゃない?)
その不安がどんどん膨れ上がって、どうしようもなくなった。
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放課後、私が教室を出ると、蓮が私を見つけて話しかけてきた。
「絢音、ちょっと待って」
「…うん」
でも、私の顔を見ても、蓮は何も言ってこない。
逆に、少し沈黙が長く続いた。
「どうしたの?」
「お前、なんか元気ないけど…」
その時、私の目から、思わず涙がこぼれそうになった。
「最近、なんか私のこと避けてるみたいで…」
蓮は一瞬、驚いた顔をしたけれど、すぐに優しく笑って、私の肩に手を置いた。
「そんなことないよ、ただ忙しいだけだって言っただろ?」
「でも、前みたいに連絡くれないし…」
「それは、ごめん。でも、絢音に心配かけたくなくて、ちょっと気を使ってたんだ」
「え?」
「お前が疲れてる時に無理して会うのもよくないかなって思ってさ。だから、少し距離を置いてたんだ」
それを聞いて、私は思わず目を大きく開いた。
「そんな…蓮がそんなに気を使ってたなんて…」
「お前が無理して頑張るの、見てると辛いからな」
それでも、私の不安が一気に消えるわけではなかった。
まだ心の中にモヤモヤが残っている。
**♬”不安が消えないけど”**
**♬”それでも君と一緒にいる”**
**♬”もう少しだけ、信じてみようかな”**
**♬”君の心が届くまで”**
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今回は、蓮の優しさが少し裏目に出て、絢音がネガティブ思考に陥ってしまった。
次回も、二人の関係はどう進展していくのか?
次回も、心が少し揺れる甘い瞬間が待っている!
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