メイド「お話しいいかしら…?」
『今は業務中ですが』
メイド「関係ないわ!国中が大騒ぎよ!」
『はぁ…まぁ、今回は私も少し
意地を 張ってしまいましたね。反省です』
メイド「…そうじゃないわよ…!」
コ「やぁ、ルーシーちゃん」
『あ、…幹部様』
コ「一体どんな魔法を使ったんだい?
見事だったね、大盛り上がりだったよ」
ギリ…
『…悔しいならそうと言ったらどうですか。
回り道をしすぎです。私は幹部命令に従い、
無事に生還した。
それで終わっちゃいけないんですか?』
コ「…ほんっとに、」
メイド「…」
コ「ほんっとに思い通りにならない子だね…?ちょっと腹が立ってきたよ…。」
『…』
コ「僕は、君を殺したくて、死んでほしくて 参加させたんだよ?気づいてるでしょ、君なら」
『えぇ、もちろん。』
コ「だったらさぁ…、もっと激昂したらどう⁉︎突っかかってくれば⁉︎ 幹部の手に降りたくないんでしょ?だったら反抗してよ!
だったら…楽なのに…さぁ、」
『…今の幹部様、出会った時より賢くないですよ。』
コ「わかってるよ…!」
『でも、好きです。
人間らしいじゃないですか。』
メイド「ルーシー…」
『私は、貴方様が私を嫌っているのも、
私を死なせたがっているのも知っています。』
『でも、従った。清掃をしろという命令も 、
闘技会に参加しろという命令にも。』
『それは、私がメイドだからです。
反抗しないのもおおかたそれが理由です。』
『〝手に降りたくない〟確かにそうです。
支配されるのが嫌いなので。しかし今、
私はメイド。 主従と支配は違います。』
『貴方様が私に死ねというのであれば、 大人しく首を切ります。 でも、貴方様は優しい。』
『言えないんでしょう?できないんでしょう?
だから直接手は下さなかった、
まぁ、それは良いことですが。』
{文章の都合上ここで切ります}