目を覚ますと大きな木の下にいた
「さっきまで、確か、」
『目を覚まされましたか』
聞き覚えのない声に振り向くと美しい女性が立っていた
『急にごめんなさいね、あまり時間がないの
あなたがいた世界は、、、異世界という方がわかりやすいかしら。私はその世界では崇められている神、ということにしておきましょうか。
今のあなたの名前は ミスユル・ナ・ドミニカ
わかったわね。今はそれしか言えないの、後は目が覚めてから、ミスユルの日記を探しなさい。きっとそれで全てを思い出すから。最後にこんな世界に連れてきてしまってごめんなさいね。幸せに生きてちょうだい。』
ふっと目が覚めた。
誰だったんだろう、ここは夢なのだろうか
日記ってなんなのだろう
ていうかここはどこ、、、
そんなことを考えていると、部屋の扉の開く音がした
『ミスユル!』
突然抱きしめられ驚いた。えーとユリウスって
名前だったはず、よし、とりあえず日記が見つかるまでは、ユリウスにバレないようにミスユルを演じよう
『急に倒れたからびっくりしたよ。体調が悪かったなら、デートは中止にしたのに、僕が気付けなかったからだよね。本当にごめんね。』
ほんとにいい人だ。私はまだ会って、ほんの少しの人なのに、なぜか安心した。
「いいえ、ごめんなさい。私の方こそあなたとのデートがとても楽しみだったの。でも今度からちゃんとあなたに伝えるわ。ごめんなさいね。ユリウス」
こんなんでいいのか、ちゃんと演じられていただろうか不安に思った。
『君が謝らなくていい。今日はしっかり休もう。』
一応誤魔化せてはいるらしい、安堵感と
日記を探さなければという焦燥感にかられた
一体いつ私は現実に帰れるのだろうか
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