嫌いだったあいつ
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sm__
まだ理解が追いついていない。
そんな俺をお構いなしに手を引いて屋上から出る。
kn「ずっといたら先生が来てバレちゃうでしょ?」
「……そうだな」
鍵を直しに職員室へ向かった。幸い、まだ先生は来ていない。
時間とか気にしてなかったけど、結構早くから来てたっぽい。
終わったら、誰もいない教室へと向かう。
kn「ねぇねぇ、」
「返事、すぐじゃなくていいから考えといてね」
夢だったら良かったのに。
別に好きじゃない……でも嫌いでもない。
本当に?
「んー……」
kn「バッサリ振られると思ってたけど結構考えてくれてるんだね」
「ほんとだ、ちゃんと考えてる…」
kn「自分でもそう思うんだ」
嫌いじゃない……唯一心を許してるし。
悩んでいた刹那、頭に手が乗せられた。
「…なに」
kn「いや、くせ毛かどうか知らないけど髪の毛が…」
「あー…寝癖。」
「早く来たから治す時間なかったの」
kn「そうなんだ」
そう言いながら頭を撫で続ける彼。悪い気はしない。
あー、早く治したいな、この癖。
癖というか……性格を。
もっと言えば性格じゃなくて……人格かな?
コメント
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めっちゃてぇてぇッ!! knsmやっぱいいよね…✨