この作品はいかがでしたか?
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nk「いや〜了承してくれてありがとうね!!あいつは部屋で待っているから向かお!!」
なんで僕了承しちゃったんだろう。Nakamuさんの後ろを歩きながら、考える。
でも何故かNakamuさんは、僕のピンポイントで調子のいい時に、電話して来て欲しいと頼んできた。
ほんとに周りを見ている。
でも、ほんとは外になんか出たくないし、会社なんて堅苦しくて、締め付けられているような感じがして近寄りたくない。
しかもなにか嫌な予感がするし……
nk「あとちょっと先だよ〜」
Nakamuさんは無言の僕を気遣ってか定期的に話しかける。
こんな僕なんか気遣わなくてもいいのに。
こんなことを思ったのかが悪いのか、悪い予感は的中した。
nk「あっ、どるれくの皆さん!!お疲れ様です!!」
いつもどうりのNakamuさんは、社交辞令とも、本意とも取れる挨拶をしていた。
その目の前にはかつての仲間達。
もう僕には関係ないと知っていても、気まづくなってしまう。
何を言ってくるのだろうか。
僕の悪口?そんな目の前で言ってくるようなバカでは無いはず。
なにか嫌味?そんなのもう関係ないんだ言わないでくれ。
頼むから何も言わなく、そのまま通り過ぎて欲しい。
かつての仲間としては、とても酷いことを願っているのだろう。でも、今の壊れかけそうな自分には、こんなことを願うしかないのだ。
yni「あ、こんにちはNakamuさん。」
msr「こんにちは〜」
ito「お疲れ様です。」
aot「こんにちは〜!!」
hmr「お疲れ様です〜」
nk「みなさんも次会議ですか?」
頼むNakamuさん。会話を続けないで欲しい。
そんな自分勝手な思考が出てくる。
yni「あぁ、そうです!!これから動画投稿等に色々忙しいので!!」
nk「あぁそうなんですか、頑張ってください!!」
yni「今度とかにライブもやるので、手伝って欲しいところは頼らせていただきます!!」
nk「あぁ〜実は自分、他のところに仕事が出来まして、忙しいんですよ。なので、たぶん手伝えないかと……でも、応援してます!!」
yni「そうなんですか〜でも、会社は同じなので、会う機会はあるでしょう!!じゃあまた!!」
nk「はい。次の会う機会に。」
Nakamuさんはすごいな。あんなに人と話せて、良い印象を残せて。
僕にはなにか言われるのかな、とも思ったけど、あいつらは、真横を無言で通り過ぎて言った。
まぁ、当たり前だろう。もうどるれくに関係の無い人に何も言うことはない。
でも何か、突っかかる。
「ただの馴染めなかった社会不適合者で草」
「嫌われて抜けるとかダサ笑」
「ほんとゆらねろの話し方とか性格嫌い」
いつも動画では突っぱねれるコメント達が頭に流れ込んでくる。
アンチは反応したって仕方がないとわかっていても、気にしてしまう。
でも、でもコメントたちは、自分の今の現状を表すのにピッタリで。
「馴染めなくて、抜けたあとでも無視される嫌われ者のゆらねろ」
自分でも現状をそう思ってしまう。
こんな自分ではユニットを組んだとしても変わらないだ。
でも、こんな人の良い、恩のあるNakamuさんの期待を裏切るのは少し嫌だ。
でも、機嫌のよかった今日でも、今のでだいぶ機嫌が悪くなった。
あぁ薬飲んでふわふわしたい。
この苦しみから一時でも目を背けたい。
nk「ゆらねろくん?……だいじょ……先にあいつのいる部屋入っとくから、いつでも入ってきてね。」
もうとっくについて少し考えながら話しかけてくれたNakamuさんが入って行く扉の前で、僕の悪い癖が出てきてしまう。
気にしない
気にしない
そんなことが出来れば良かったなぁ。
扉の先には不安が募っている。
もう開けずに逃げ出してしまいたいな。
何も考えずにそのまま逃げて、どんな批判を言われても耳を塞いでどこまでも逃げたいな。
回り始めた思考は、ブレーキを知らなくて。
機嫌は深く深くえぐるように心を傷つける。
あぁ死のうかな
少し考えたところだった。
shk「どうかしたのか?」
真後ろから声が聞こえた。
コメント
1件
大丈夫かなぁ。続き楽しみにしてるね!