ミーンミンミン。
ミーンミンミン。
田んぼにあめんぼを見かけるようになり、本格的に夏を感じるようになった。
あめんぼを見ていると、ふと何かを思い出しそうになる。
喉まで出かかってるのに出てこない、スッキリしない。
僕は何を忘れているのだろうーーーー。
┈┈┈┈┈
上鳴「本当だって!!」
耳郎「いやいや、ありえないデショ」
雄英高校1年A組の寮生活は始まって、もう半年がすぎようとしていた。
そんな寮内で珍しく上鳴が声音を荒らげる。
瀬呂「山ならまだしも、雄英校内で狐見たってのはちょっとな…」
上鳴「本当だって!!池んとこ!」
上鳴が言うには、今日の放課後に校内の池の傍で狐を見たという。
飯田「ふむ、池というと最近できたエリア。」
八百万「泉水ゾーンのことですわね」
泉水ゾーン。
それは寮生活を強いられた生徒の息抜きのためにと学校側が用意してくれた小さな池。
しかし雄英校内なのには変わりは無い。
僕はそんなありえない主張をする上鳴くんをどこか他人のように見ていた。
上鳴「ほんとーなのにー!!」
どうやら誰にも信じて貰えず癇癪を起こしているらしい。
上鳴「証拠!!証拠あれば信じるよな?!」
芦戸「そりゃ証拠があればね〜」
上鳴「言ったな?!俺ちょっと探してくる!!」
瀬呂「こんな時間に?マジで?」
外は真っ暗。
今帰ってきた上鳴、瀬呂、芦戸、切島を省いて全員がお風呂も済ませているような時間。
そんな時間にいくら校内とはいえ外出は良くないように思えた。
瀬呂「しゃーね、俺も行って来るワ」
上鳴が飛び出してすぐ、瀬呂が後を追いかけるようにして寮を出ていった。
そんな中、僕の意識は空に向いていた。
今日は月の輪がハッキリしている、昼間は晴天だったんだろうな、惜しいことをしたな。
飯田「全く、彼は少々無鉄砲なところがある…」
轟「あれが上鳴なりの最善だったんだろ」
まだ窓から見える2人を見て轟がそう言った。
八百万「…緑谷さん今日は月見日和ですわね」
突然話しかけられて驚いた。
緑谷「うん、月の輪が綺麗だよね」
八百万「月の輪、随分と古風な言葉をお使いになるのですね」
月の輪。
満月に型どった丸い形のこと。
緑谷「…どこで知ったんだろ」
なぜか知っていた、としか言えない。
まあ大体の言葉がそうであるが。
八百万「よろしければ紅茶を御一緒に。」
緑谷「うん、お願いしようかな」
八百万「はい!皆さんもよろしければ!」
ウキウキ。
八百万の印象は緑谷の中で180度変わっていた。
入学当初は性格がキツそうなお嬢様として見ていたが、今では可愛らしいお姫様、みたいな。
あれ、そういえば誰かに似てる。
それが誰だったかは思い出せそうになかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翌日、上鳴と瀬呂は寮の共有スペースに寝巻きで寝ていたところを発見された。
耳郎「馬鹿じゃん」
しかし上鳴はともかく、瀬呂がこういったことをするのは珍しかった。
瀬呂「あー、結構走ったから疲れてたのかも」
切島「走った?」
上鳴「そう!!やっぱいるって!!狐!!」
バン!机に大きな音を立てた。
瀬呂「狐…かは分かんないんだけど、なんか動物はいるっぽいね」
甲田「…猫、じゃないかな」
葉隠「ねこ?」
蛙水「ケロ、相澤先生が可愛がってるシロちゃんがいるはずよね」
瀬呂「…そうかも」
上鳴「〜!違うって狐だって!」
爆豪「テメェ出任せしてんじゃねえぞ」
意外な人物に上鳴の勢いが止まった。
緑谷にとっても心底意外だった。
まさかあの爆豪がこの類の会話に自分から入ってくるとは。
爆豪「許可取ってうろついてる猫共以外でこの天下の雄英、タルタロス並の警備のここに狐ごときが侵入できるわけがねえ、分かんだろ」
上鳴の表情が明らかに曇った。
ちょっと可哀想だなと緑谷は思った。
上鳴「…外の空気吸ってくる」
不貞腐れた上鳴だったが、誰がどう考えても爆豪の話の方が正しいと思うだろう。
外、というワードに緑谷は用事を思い出した。
緑谷「あっ、シャー芯買いに行かなきゃ」
麗日「デクくん買い物?」
緑谷「うん来週ぐらいには無くなりそうで、」
麗日「私も着いてってええかな?寝る時の手袋破けてもうて…」
緑谷「うん!もちろんだよ!」
そう言って緑谷は靴を履き替え、寮の扉をに手を触れた
瞬間
みつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみたけたみつけたみつけたみたけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけまみつけたどこにいたのおしえてねえおしえてどこいにたのみたけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたよみつけたみたけたみつけたみつけたうそついたのみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたうそつきはきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきてくれなかったみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわっちゃったのねみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわいそうにみつけたみつけたみつけたみつけたそうだみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたすきだよみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたそうだそうしてあげるみつけまみけつたみつけまみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみたけたみつけたみつけたみたけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけまみつけたどこにいたのおしえてねえおしえてどこいにたのみたけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたよみつけたみたけたみつけたみつけたうそついたのみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたうそつきはきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきてくれなかったみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわっちゃったのねみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわいそうにみつけたみつけたみつけたみつけたそうだみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたすきだよみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたそうだそうしてあげるみつけまみけつたみつけまみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみたけたみつけたみつけたみたけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけまみつけたどこにいたのおしえてねえおしえてどこいにたのみたけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたよみつけたみたけたみつけたみつけたうそついたのみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたまってたずっとまってたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたうそつきはきらいみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたきてくれなかったみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわっちゃったのねみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたかわいそうにみつけたみつけたみつけたみつけたそうだみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたすきだよみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたそうだそうしてあげるみつけまみけつたみつけまみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけた
ねえ
いっしょにあそぼ
【1話・誘い】
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!