side:大森元貴
滉斗|えッ、2人付き合ってないの?
知捺|…違うよ笑
元貴|うん。
確かに 僕達は、恋人ではなかったけど
誰よりも お互いを求めていた
関係が ハッキリしていなくても
一緒にいる理由はあった
いつか自然と、
答えが出るはずだと思っていた。—……
side:仔舞知捺
滉斗|えッ、2人付き合ってないの?
もう この質問をされるのは、
今回で 何回目なのかな
私は この何気ない一言に
いつも、違和感を覚えている。
だって 彼は、一度も
「好き」と言ってくれたことがない。
知捺|…違うよ笑
そんな事を思いながらも、
心のどこかで 期待している自分がいた。
もしかしたら、私の一言を聞いて
焦るかもしれない
「俺の事が好きなんじゃないの?」と
言ってくれるかもしれない
だけど彼は—……
元貴|うん。
それだけを言って、
いつもの笑顔で こちらを見ているだけだった。
元貴|今日放課後何してんの。
知捺|別に 何も予定は無いけど、
元貴|家で晩飯食っていかない?
知捺|えっ、行く〜
元貴|了解。
滉斗|お前ら 本当仲良いよな笑
ずっと前から、貴方しか見てないのに…
両思いだって 分かってるのに
私達は、何かを確かめるだけのために
一緒にいるよう。
あれ、…笑
“恋”とか、”愛”ってなんだっけ…
知捺|少しくらい 私の想いに気づいてよ、…
知捺|馬鹿。
コメント
2件
最高すぎますわッッ!!!!おほほ