あの日、死んだはずだったんだ。俺の心は。
なのに、
「いさぎ…?」
お前が、お前がいるから、俺は…
「…つまんね。」
潔世一、22歳。余生をダラダラ満喫中。
薔薇色だったサッカー人生も今では灰色に変わってしまった。
現役時代は休みがほしいと思ったものだが、今ではありすぎて予定がほしいと思う。
「…あの時が一番楽しかった。」
不意にぽつりと出た言葉。あいつらと一緒にすごした時間が俺の中で一番楽しかった。
後悔する別れ方をしてしまったと今でも思う。本当に、あの頃の俺はバカだった。
「久々に、サッカー場でも行くか。」
そう重い、Tシャツとジーパンに着替え、サッカーボールとリュックを持ち外に出る。
「いってきまーす」
一人暮らしなためもちろん返事は帰ってこない。
だが慣れはなかなか抜けないものだ。
「おぉ…変わってねぇな。」
1,2年振りくらいに来たサッカー場をただ見つめる。
(! あれ…)
コメント
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うわ見たら短いなみんなごめん。