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フラアサ書いたよん!!!
フラアサだけど付き合ってないし、アーサーが重い!苦手な人注意⚠️
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とある日の世界会議。いつも通り、たくさんの国が集まり、会議という名の各々座談会が行われていた。この場では国だけではなく、その国の部下も数名居て、違う場所で待機、ということになっていた。この部下たちは他の一般市民と比べて、国と関わることが多い。
なので、こういったこともまぁ、少なからずあるのだ。
「イギリスさん、すみません。この手紙、フランスさんに渡してくれませんか?」
そう、国に恋をしてしまう者たちが部下の中でもいるのだ。イギリスはまさに今、自分宛ではない、しかもあの、気に食わないフランスなんかのラブレターを渡せ、と人の恋路に巻き込まれているのだ。
「…そういうのは自分で渡した方がいいんじゃないか」
この言い方だと疑問形になると思うが、イギリス流で言うとこれは否定だ。
「面と向かうと緊張してしまって…そういうことで、では!失礼します」
そう言ってその女性は足速に立ち去ってしまった。
フランス《好きなやつ》への違う女のラブレターが手元にある。こんなもの、いっそ破り割いて燃やしてしまおうか。
「…クソっ」
ビリビリっと紙のちぎれる音がする。
人の好意を台無しにしてしまった。こんなことするはずじゃなかった。
イギリスに残ったのは罪悪感と、足元に散らばる紙の破片だけだった。