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ー・ 瑞希視点 ・ー
「違う想い・・・?」
前の想いとは違う想い?
確かに、あの想いが思い出せない。
「ちょっと、それだけじゃ全然意味わからないんだけど。どういうこと?」
絵名が話す。
でも、それ以上に気になっていることがあった。
白さんの腕のあざだ。ボクがいる角度でしか見えない場所に、中くらいのあざができていた。
「それ、どうしたの?」
話しかけてみると、白さんは焦っているようだった。
「えっと・・・」
「痛そうだね、救急箱持ってくるからちょっと待ってて」
まふゆが気づき、救急箱を持ってきてくれることになった。
・・・なんか白さんが怯えてるな、なんでだろう
「なにそれ!ちょっと、大丈夫?」
「どうしたの?早く治るといいね、」
「それ、大丈夫?」
奏達も気づき心配し始める。さっきから白さんが喋らないけれど、そんなに痛いのかな。
「なにが起きてるんですかね・・・。」
痛いんじゃなくて処理落ちしてただけだった。
急にこんなところに来て、全く知らない人が走ってくるし違う想いとか言われるしミクがいるしで単純に理解が及んでいないだけだったみたいだ。
「これ、持ってきたよ」
まふゆが戻ってきた。
「湿布を貼りたいから袖、まくるね」
そう言って袖をまくると、白さんの腕にはあざや傷がたくさんついていた。
「え、これどうしたの?」
「その量って、転ぶだけでつかないよね」
皆んな困惑している。
「えっと・・・」
白さんは黙ったまま。
ボクは、白さんに心当たりがあった。
「もしかして、神高二年の子?」
「はい」
白さんの声と、髪型。
神高で会ったことがある気がした。