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ドスッ
ひとつの鈍い音と共に鮮血が宙に飛び散る。
(これで解放される……のか……
ドサッ
頭を思いっきり壁に強打したからか目を開いても視界が霞んで辺りがぼやけて見える。
―――!!
(もう…何も聞こえないな……笑
誰かが俺の身体を揺らし、必死に呼び掛けているようだ。
「はは、、そんな顔をするなよ…――――――たぜ?
薄れゆく意識の中、俺は目を閉じた。
―――。
―――――!!
(……ん…誰かが喋っている…?
―――!お―――!!
(いや…これは……俺を呼び掛けているのか…?
起 き て ! !
突然の大声に思わず目を開ける。そこに居たのは1人の少女だった。
(生きて……いる?な、なんでだ俺は確かにあの時…
「ねぇ、君。聞いてるの?
「な、だ…誰だ!!
(何故生きているのかはひとまず後回しだ。こいつは一体……
「誰って…酷いなぁ〜君は僕のこと忘れたの?
ズイッと少女の顔が俺の顔に近づく。
「お前みたいな少女と会ったはずは無いのだが……。
「…うーん?あいつが原因か……?((ボソッ…
少女が何かを呟いているようだが何も聞こえない。
(いや、そもそも一人称が「僕」なら少女じゃないのか?
「よし、決めた!
どうやら何かを決めたようだ。
「君、僕の元で働かない?
「………は?
それは思いがけもしなかった言葉だ。
「ちょ、ちょっと待てよ?俺がお前の元で働く……??
そもそもとして俺、生きてんのか?
突然のことに理解が追いつかない俺は少女(?)に質問した。
「あ、そっか…まずはそこから説明しないとだね。
「まぁ、結論から言うと君は死んだわけだ。
(…この少女(?)、とんでもないことをさらっと言うんだな。
「取り敢えずは死んでいるんだな、、分かった。
「よく受け入れられるね。普通はもっと取り乱すでしょ?
俺は首を傾げる。
「そうか?人によると思うけど…?
「うん…まぁ、うん。そうだね……。もう君に常識は通じないのかもね。
少女(?)は呆れた目で俺を見てくる。
「酷い言い草だな。俺にだって常識はあるんだが?
「…誰かが絡んできた時は?
「ぶん殴るだろ?
「はぁぁぁ……よくそれで常識があるって言えるね…。
諦めたのか少女(?)はどこかへ向かおうとしているようだ。
「あ、ちょっと待ってくれ!俺に働けってどういう意味だ?
少女(?)の足が止まり、俺の方を向く。
「君には世界の均衡を保つ手伝いをして欲しいんだよ。
「……は?
(世界の均衡を保つ?話が色々とぶっ飛びすぎじゃないか?
「それじゃあ早速出発するよ〜!!
そう言いながら手で空中に亀裂を作った。
「え…は?空中に……亀裂?
「ほらほら〜ごちゃごちゃ言わないで行くよ!