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“彼女が死んだ”
夏の夜、彼女の両親から突然電話がかかった。
「申し訳ないんだけどね」
彼女がこの世から居なくなったことを初めて聞いた時はとても驚いた。
昨日までピンピンしていたあの子が!!と思えて仕方がなかった。
葬式にも出た、今にも起きそうだった。
誕生日に貰ったネックレスも見納めだと思った。
相当心労に来た。
12年もの付き合いで、結婚の話も出ていた。
彼女と出会ったのは中二の春。
告白は僕からだった。
okしてくれた時は飛び跳ねるほど嬉しかった。
彼女の繊細なタッチや独特な価値観がとてつもなく好きだった。
彼女も僕の元気なところや、たまに冷静な所が好きだと言ってくれた。
お互いの幸せは二人の幸せと言い合えるほど共有してきた。
この12年間は僕にとってかけがえの無いものだった。
「大きくなったら結婚しよう」
それが口癖に成程には、依存しあっていた。
もうあの日々は戻ってこない。
だから前に進むことを選ぶ。
それが彼女のためだから。
数日寝込んで考え出したことは、お互いの幸せが2人の幸せと呼べる結果だった。