♂ナチ初めて書きます
ナチ視点
第二次世界大戦から数年がした頃、世界情勢もかなり落ち着いてきた。結局俺達枢軸国は白旗を挙げて、連合国の勝利になった。今はすっかり落ち着いて今日は国際会議で、息子「ドイツ」の手伝いに来ている。
あの後、俺はソビエトに分断され、色々あったがドイツはちゃんと成長している。
米帝は世界一の大国に成長し、いつも周りを引っ張っている。世界中に基地を置き、国際組織の本部も全部こいつのとこにあるのが癪だがな。
イタ王「!ナチ!久し振りなんね!」
ナチス「イタ王、久し振りだな。あえて良かったぞ。」
コーヒーをだすと、イタ王は「Grazie」と言いながらコーヒーを飲む。取り敢えず座って、久し振りに2人で世間話をした。
ナチス「そういえば、日帝はどうした?最近来てないよな?」
イタ王「そういえば、アメリカも最近いないんね!一体全体どうしたんね?」
一応毎日あいつの職場には来てるらしいが国際組織等には一切来ないらしい。病気とか怪我ではないらしいが、とイタ王は何か言っていたがな。
なぜあのアメリカが突然姿を消した?日帝も同時期に消えたらしい。あいつは縮こまるような性格じゃないが、いきなり消えるのが理解できない。
イタ王「ナチ、凄い顔してるんね。」
ナチス「あ、あぁ、すまない。ちょっと考えてたんだ。」
まぁ、いつ来ても良いように準備くらいはしておくか。あいつの事だし、どうせそのうち普通の顔して戻ってくるだろう。
それから半年が経った。
ドイツも1人前になってきたし、我ながら立派な息子だと思う。俺の生活も落ち着いてきたし、ずっとこんな生活が続けばいいんだが。
アメリカは相変わらず姿を見せずにいる。中国やロシアは喜んでいるが、ヨーロッパ諸国は心配してばっかりだ。
そんな中、ある噂が舞い込んできた。
『明日からアメリカが復帰してくるらしい』
次の会議には俺も出席する、いてもたってもいられなくなり、イタ王に会いに行った。
ナチス「イタ王!」
イタ王「ナチ!聞いたんね?アメリカが復帰してくるって、」
ナチス「ああ、久し振りにあいつの顔を拝めるな」
中国達は残念そうにしていたが、そんなのどうだっていい。
イタ王「日帝も復帰するらしいんね!」
ナチス「何!日帝が!」
やっと、やっとだ。日帝に会える。
第二次世界大戦で一緒に戦った時からずっと好きだったんだ。今こそ思いを伝えたい。
俺の興奮が伝わったのか、頭を軽く撫でてくる。
イタ王「良かったんね!ナチ!」
ナチス「ああ!」
当日、やはり会議室はざわついていた、そりゃあそうだ。あのアメリカが復帰するんだから。
会議よりも早くアメリカに一言言いたい一心で、国連に居場所を聞くと、どうやら中央玄関にいるらしい。早く行ってみよう…
中央玄関に着くと日帝がいた。大好きな人が何故ここにいるのか理解できなかった。
ナチス「日帝!どうしてここに!」
日帝「!先輩!」
日帝が赤子を抱いている。何故だ?引き取った養子なのだろうか?
ナチス「その赤ん坊は…?」
日帝「私達の娘なんです。」
私「達」?
嫌な予感がし、胸が張り裂けそうになる。いやだ、大好きなひとの子供なんか見たくない。
泣きそうな声になりながら尋ねる。
ナチス「ち、父親は…?」
アメリカ「勿論俺だぜ!」
アメリカの元気な声が余計辛くなる。まるで見せつけられているようで。もう、もうやめてくれ…
アメリカ「可愛いだろ!俺の娘!」
日帝「もう貴方、やめて、先輩も困ってるわ」
アメリカ「ちえ~」
アメリカ「じゃ、俺先に行くな」
拗ねながら行っていったアメリカを見つめるにも耐え切れず、現実逃避するように時計を見る。
ナチス「すまない、もう時間だから行くな。」
日帝「あ、はい。」
何も現実を目の前で見せびらかさなくてもいいじゃないか。いろんな人間が口にする失恋なんてイベント…俺には絶対にないと思っていたがまさかこんな形で起こるなんて。
だがいい。
大好きな娘と妻の前で赤っ恥をかかせてやるよ!
米帝!
読んでくださりありがとうございました。
ナチ日帝ファンの皆様すみません
アメ日帝要素薄めでした。
コメント
4件
アメリカが父親なのちょっと心配💦(日常的に)