コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
似てない双子
私たちは似てない。似てるのは名前だけ。性格も、顔も、得意な科目も。…好きな人も、双子なのに全然違う。私が良緒奈で双子のお姉ちゃんは良梨奈。お姉ちゃんは優しくて可愛くて人気者でなんでも出来る…そんな人。私は勉強は大嫌いだし運動音痴。誰からも頼られたことの無い、捻くれ者。そんな似てない私たちだけど、仲は良い。休日は一緒にミルクポップコーンを作って映画を見るし、勉強だってお姉ちゃんはよく教えてくれる。私はお姉ちゃんが大好き。恋愛対象としても、姉としても…。お姉ちゃんは私の事、恋愛対象として好きじゃない。だって、好きなら恋愛相談なんてする訳ないもん。ああ…ずっと一緒がいいな。
私たちは似てない。似ているのは名前だけ。性格も、顔も、得意な科目も、双子なのに全然違うの。私は良梨奈で妹とは良緒奈ちゃん。良緒奈ちゃんは明るくて努力家で可愛くて…とても言葉じゃ説明できない。私は取り柄なんて勉強だけ…運動も特別上手くないし、メンタルも弱くてよく良緒奈ちゃんに慰めてもらってる、根性無し。そんな似てない私たちだけど、仲はとっても良い。休日は一緒に映画を見るし、お買い物だって一緒に行く。私は良緒奈ちゃんが大好き!最高の妹。良緒奈ちゃんのお姉ちゃんになれて良かったと心から思ってる。なんだけど……私には悩みがある。色々あるけど1番は恋愛…。告白はよくされるけど、断るのも勇気がいるし…なにより、好きな人が出来ちゃって…どうしたらいいか分からないし…良緒奈ちゃんは『お姉ちゃん可愛いから大丈夫だよ。自信もってね。』って言ってくれるけど…不安だな。……でも、本当にいい妹だなあ…相談にも真摯に付き合ってくれるし。はぁ…ずっと一緒がいいなぁ。
ー次の日の朝、学校ー
あれ?お姉ちゃん…?
「お姉ちゃん、そんな所で何して…」
あ、
「その、ーーーー君…す、好きです!付き合ってく、ください!」
あ、そんな……そりゃ、そうだよね。お姉ちゃん、可愛いもんね。
「…お姉ちゃん!」
「わ!良、良緒奈ちゃん…?」
「えへへへ、おはよう!」
「先、行ってるね!じゃ!」
「あ、うん…」
「なんか、良緒奈ちゃん…元気無い?」
ーその日の夜、良緒奈の部屋ー
「やだ…やだやだやだ…」
「おねーちゃん…」
「ずっと、一緒がいいよお…」
ーその日の夜、良梨奈の部屋ー
「良緒奈ちゃんどうしたんだろう…明日にでも、話を聞こうかしら…」
ー次の日の夜、良梨奈の部屋ー
コンコンコン…
「良緒奈ちゃん…ちょっと良い?」
「……うん。」
「…あ、あのね…お姉ちゃん、良梨奈ちゃんが元気ないんじゃないかなーと思ってなんでか話して欲しくて来たの。」
「…うん。」
「大丈夫なら、話してくれる…?」
「…分かった。」
「あのね、私お姉ちゃんが告白するところ見たの。OK貰ってたでしょ?それで、お姉ちゃんが取られたくなくて…お姉ちゃんが好きだから…」
「そっか…言ってくれてありがとう良緒奈ちゃん。お姉ちゃんも良緒奈ちゃんのことだーい好きだよ!」
「…」
「じゃあ、お姉ちゃんお部屋戻るね。」
「…待って、お姉ちゃん…」
「私お姉ちゃんのこと好きなの。お姉ちゃんとしてじゃなくて、恋愛対象として大好きなの。」
「えっ、良緒奈ちゃ…?」
「だから…お姉ちゃん…」
「ずっと一緒にいよう…?」
ガチャ、
「良、良緒奈ちゃん…?」
「昨日…荷物届いたでしょ?あれ、中に手錠が入ってたんだよ。お姉ちゃん…」
「そ、そんな…良緒奈ちゃんお願い外してっ…」
「えへへ…お姉ちゃん…大好き…♡」
「えっちょっ…んー!」
「はぁ…はぁ…良緒奈ちゃん、どうしたの?急にキスなんて…落ち着いて!」
「落ち着いてるよ。お姉ちゃん…私の事、もっともっと大好きになって、気持ちよくなってね…♡」
「「大好き…♡」」