林檎は全部、アップルティーにして
hk.side
ある日、俺は熱を出した。
その時は髙地と飲んでいたから
髙地に看病してもらった。
「ほんと、ごめんね。
『熱なんてどうしようもないんだから
謝るなって
「うん…ありがとう
『笑。あ!そうだ!林檎剥いたんだー
食べる?
「林檎?林檎、あぁ…林檎ね。
食べる
『おー!はい どうぞ
「うさぎ?
『えぁ うん。癖でさ
「癖ぇ?笑
なにそれ!まぁ、いただきます
ん!なんか…髙地の味する,笑
『なんだそれwそういえば熱下がったし
そろそろ帰ったら?
「ねね、また食べたい。毎日来て良い?
『毎日?毎日かぁ、まぁ
良いけど。必ず連絡してから来てね
「はいはぁい
じゃまた明日
2週間程経
『飽きねぇの
「まぁ飽きるけど髙地と会えるから
『へぇ
生活感のない部屋
洗濯物が掛かっているところを
見たことがない
リビングから先も行かせてくれない
でも会えるからそれで良い
「おいしかった
『ん、じゃまたな
「うん。あ 明日来れる?
『あー!ごめん!明日無理
「明後日は?
『まじでごめんな明後日も
明々後日なら…
「わぁったよ、じゃあ明々後日ね
『ばいばい
特別林檎は好きじゃない
嫌いではないけど
ただ、口実が欲しかっただけ
2日後
はぁぁぁぁあ!
むり!
明日まで待てない!!
今日何度も撮影やり直し喰らったし
もう無理無理無理、
しぬ… …
髙地はダメとか言ってたけど
いいよな?
連絡は_ いいか
髙地ん家までガンダ
ピンポーン
『はぁーい
「こーち
『うんー
え?あ..北斗!?
ガチャ
『お前…
髙地は怖い顔で俺を見つめてくる
まずかったかな
「あぁ、!もう 入れ!
『え?
「早く
あーあ
髙地が急に腕引っ張るから
靴ぐちゃぐちゃに脱いじゃったよ
『クローゼットの中隠れとけ
「なんで
『いいから..!
俺はクローゼットの中をみて絶句した
中には 派手とは言えない
少し控えめな服。きっと髙地のだろう
そしてその隣には_
カラフルな服があった
見覚えのある服が何着かあり
とある顔が俺の頭に浮かんでくる
『あいつ
変なとこで勘よかったりするからな
まるで
知り尽くしているような言い方
髙地は俺をカラフルな服で
ぐるぐる巻きにした
『その、客が風呂入ってる間に
うまく出て帰れ。いいか?
『… 静かにしててね
勢いよく扉を閉める
何度見ても目が眩むような服
この匂いも、10年程は 嗅いできた。
服の持ち主の正体はきっと_
ガチャ
{ただいま
『おかえりー
{良い子にしてたかなぁ?
『笑、してたし
{ふーん
『先に風呂済ませちゃえば?
{いや
cool downしてからにする
優吾先に入ってきて良いよ
『あー、うん。わかった
{いっ寺坂くん
声で確信した
相手はジェシー、と
{〜♫
SixTONES”わたし” の鼻歌が近づいてくる
やばくない?見つかったら修羅場だよ
ガチャ
「あ
終わった
{わーお、ほくちゃん
「ジェ {こっちおいで?熱中症なるよ?
「えぁ、うん
{暑かったでしょう?
ほら、水飲みな
「ありがとう….
ジェシーは服を剥がしたり
俺の汗を拭いたり、水 をくれたり
優しいなぁ
「ありがとう、ジェシー
ごめん
{何がー?
「いや 何でもない
{暑かったでしょ? 早くお家帰りな
「うん。じゃあね
{あ、ちょっと待って
「?
{これ貰って行って
「これって…
ジェシーは大量の林檎を
俺に 差し出してきた
{最近こーちが 林檎買ってきてー って
めっちゃ頼んでくるの
それで腐っちゃうのも勿体ないし
貰って?
「うん、ありがとう
髙地が選んでたんじゃなかったんだ
{じゃあ次こそばいばい
「ばいばい。またね
はぁ、なんか疲れたな
玄関に行くと…
俺の靴は綺麗に揃えられていた。
hk.side end
next↓
yg.side
ピコン
あ、北斗からだ
📝「無事帰れたよ
📝『良かった
あぁー
まじで良かった
そろそろあがろっかな
『あがりましたよー
ちゅ
『なんだよぉ
{んふ笑 あ、今日する?
『えっ あっ… お風呂入ったらね
{イェーイ
『コーラってあったけ?
{多分麦茶ならあるよー
『おっけーい
_.
あれ?
『ジェスー?
林檎は?冷蔵庫にあった
{… … 腐ってたから捨てたよ
『お〜了解
腐ってたんだ
また買わねぇとな
選ぶの大変なんだよね
そういや甘そうなの見つけたんだよね
北斗、喜んでくれるかなぁ…笑
end…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!