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◇ワンクッション◇
キャプション必読。
こちらはとある戦/争.屋実況者様のキャラをお借りした二次創作です。
ご本人様とは一切関係ございません。
・作品内に登場するすべては誹謗中傷/政治的プロパガンダの目的で作られたものではありません。
・公共機関では読まないようにご配慮下さい。
・あくまで一つの読み物としての世界観をお楽しみください。
・作品/注意書きを読んだ上での内容や解釈違いなどといった誹謗中傷は受け付けません。
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r b r 視点
パキッ、
部屋で書類をしている時だった。
左手の指先が硬い感触を持ち、あまり上手く動かせない。
なんだろうか、と思いそこに視線を落とす。
左手は桃色の宝石に変わっていて、見ていてどこか吸い込まれそうな引力があった。
触ってみると、カチッと音がした。
そのカチッとした音の方面を見てみると、右手が桃色の宝石に変わっていた。
もしかして、触れると感染するのだろうか。
その宝石は脆く、危なく艶やかな妖しい光をどうどう、と放ち続ける。
仲間たちにはバレたくないな、と思いすぐさま黒い手袋を着けた。
生憎俺は情報を管理するのが主な仕事なので、任務などはあまりこない。
来ると言えばシャオロンやコネシマ、ゾム辺りだろう。
そうだ、この病気は何なのかを調べなければ。
そうと思い立っては早かった。
俺は三秒としない内にパソコンを開き、パスワードを打つ。
rrr09221145145……っと。
そのまま検索アプリを開き更に打つ。
この病気の名前…は。
『指宝病』。
指から宝石になっていき、
宝石の色は様々。
進行するにつれ対象者の感情が消えてゆく。
治療方法は自分の心を理解してもらうこと。
発生原因……不明
触れると感染してしまう。
自分の心を理解……か。
「ははっ、」
どこか笑いが込み上げてくる。
俺の心は凪いでいて、それでいて穏やかだった。
だが、それは心地のよいものではなくどちらかと言うと……
死刑を前にした罪人のような諦めに近いものだった。
「無理……だろうなぁ。」
なにせ、俺には心が無いのだから。
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s h a 視点
最近、どこかロボロの様子がおかしい。
皆そんな事ないと思うけどな、って言う。
多分、アイツはなにか隠している。
いつもそうだ。
いつも俺だけを置き去りにしてアイツはどこか遠くへ行ってしまう。
どうして行ってしまうんだ。
そうして今日もアイツに話しかけに行く。
平凡で、何にも気付いていない俺として。
「ロボロ〜!」
そうして平静なフリをして今日も言う。
「俺ら、マブダチやもんな!」
「お前もなんかあったら言えよ〜?」
今日こそアイツの秘密を暴いてやるんだ。
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r b r 視点
まずい。非常に不味い事になってしまった。
しくじった。
思いっきりヘマをした。
食堂で飯を取ろうとしていた時だった。
足が上手く動かなくなっていって、最終的には転んでしまった。
皆が俺の方を見る。
シャオロンが大丈夫か?と俺に手を差し伸べるが、俺はその手を掴めなかった。
そう、もう掴むことすら出来なくなってしまったのだ。
シャオロンが俺の服の隙間から足を見る。
それを見たアイツはみるみる表情を青くしていき、俺の足に触れようとした。
「シャオロン!!」
ビクッと肩を揺らした。
「触れんといて……」
「触れたら、移ってまう……!」
「ロボロ……?」
凄く悲しそうで、怒り、心配、困惑。
色々な感情が混ざりあったぐちゃぐちゃとした、ドロドロとした、黒い眼をしていた。
その黒い眼から透明な涙の粒が込み上げ、プツッ、とアイツのシルクの様な白色肌へと着地した。
アイツに、あんな顔をさせるつもりはなかったのに。
あぁ、意識が無くなっていく。
そこで俺は視界が途切れた。
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s h a 視点
突然、アイツが食堂でぶっ倒れた。
一緒に飯を食おうと取りに行った時だった。
ロボロに駆け寄り手を差し出す。
「ロボロ?大丈夫か?」
ロボロは、中々立とうとはしなかった。
否、立つことが出来なかった。
ロボロの足はきらきら輝く桃色の宝石になっていた。
「……ロボロ………?」
その足の状態はなにか触ろうとした。
「シャオロン!!」
ビクッ、と驚き俺が肩を揺らす。
「触れんといて……」
「触れたら、移ってまう……!」
「ロボロ……?」
もしかして、隠していたのはこれだったのか?
どうして言ってくれなかったんだ。
でも、大丈夫なのか。
俺ら、マブダチやったんやねぇの?
そう思うと、涙が込み上げてくる。
かくっ、と力が尽きたみたいで人形のように意識が落ちた。
「ロボロ?」
「ロボロ!?」
「ロボロ!!!」
なんで、俺を置いて行く。
そして、そのままロボロは医務室へと運ばれた。
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s h a 視点
「指宝病だね」
神の手を持つ彼がそう判断した。
「指宝病………?」
「そう」
「指から宝石になっていき、
宝石の色は様々で、
進行するにつれ対象者の感情が消えてゆく。
治療方法は自分の心を理解してもらうこと。
発生原因……不明
触れると感染してしまう。」
「、っぇ、…?」
「感情が無くなる……?」
「そう、だね」
「なんでここまで放って置いたんだろうね」
「全く………」
「でも、責めちゃだめだよ」
「これは、二人の問題なんだから、ちゃんと話し合いなよ?」
「……もちろん」
「取り敢えずロボロが起きるまで待とうか」
「おん」
そうは言ったものの、腸が煮えくり返しそうだった。
言いたい事がたくさんある。
どうしてここまで放って置いたんだ。
どうして話してくれなかった。
相談してくれなかった。
どうして、
どうして、……
どうして、……?
このぐちゃぐちゃな感情をどこにしまったらいい。
こんなんじゃ冷静に話す事なんてまともに出来やしない。
「ちょっと外の空気吸ってくる」
「うん、わかった」
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s h a 視点
すー、はー、
人間特有の風音。
人類という名の種族が︎︎する”呼吸”。
すなわち、人類が生きるためにする行動。
冷たい空気が俺の身体に入り、出ていく。
そうすると幾分か心が和らぎ、落ち着く。
そうしてずっと空を見上げてた。
ずっとずっとそうしてた。
「………あれ、」
なんか空が暗い?
疑問に思い、腕に着けてある時計を見る。
数時間が経過していた。
「は!??いや!!見てたにしてても時間経ちすぎじゃね!??」
夕方からずっとそうしてた。
いや、俺馬鹿なんじゃねぇの?
ロボロが倒れてから……ってロボロ!?!
もう起きてるはずやから行かなきゃ……
「ホンマ忙しいやっちゃなぁ……」
心地のよい低くもなく高くもない何時だって俺を安心させてくれる声。
後ろをさっ、と振り返る。
そこには、車椅子に乗ったロボロがいた。
桃色のブラウンケットを膝に掛け、淡い桃色のカーディガンを来ている。
そして、もう歩けないのか車椅子を頑張って不自由な手を使って動かす。
カラカラ……と俺の隣までやってきた。
「初めて会った時もこんな夜やったなぁ」
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s h a 視点
「ねぇ、ロボロ?」
「ん?」
桃色の光を俺だけに当てる。
「おれのこと、置いてかないでよ?」
「はぁ?何言うとん」
「そんなん当然そうに決まっとるやんけ」
「その言葉が聞けて安心した」
どこかもわからない森の中で、黄色い陽だまりが出来ていた。
そこからちらちらっ、と白い光が漏れ出る。
余りにも光が眩しくて、つい視線を逸らしてしまう。
「俺ら、マブダチやからな!」
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r b r 視点
「あのさ、ロボロ」
「どしたん?」
シャオロンは、下へと視線を向ける。
「なんで、俺に言ってくれんかったん」
「心配掛けたくなかった」
「それに、多分この病気は絶対治らんと思ったから」
耳に掛けていた髪が落ち、アイツの顔が見えなくなる。
落ちた髪が、夜空に反射してこの広大な地に広がる星を映す。
「だからって、俺には話せよ……」
「俺ら、マブダチやなかったんやないの?」
ふるり、とシャオロンが俺の方へ向く。
顔には心配と哀しさが浮かんでおり、涙を流していた。
「マブダチやで?」
「ならっ、なん」
「マブダチやからやよ」
即答。
俺とシャオロンがマブダチじゃない?
そんな訳あるか。
例え、シャオロンがマブダチじゃないって思ってても、俺だけはマブダチだと思ってる。
「………そっか」
「……うん」
少しの間。
「あのさ、ちょっと手見てみても良い?」
「触らへんからさ」
「え、ええよ……触らんのやったら」
「うん」
黒の手袋をゆっくりと外していく。
その手は、夜空に浮かぶ砂が反射し、神秘的な神々しい桃色の光を放っていた。
「………思ったより綺麗やねんな」
「せやで」
自分のなのに、自分のでは無いみたいに時々眺めていて見惚れてしまう。
それほどまでにこの宝石は煌びやかな光を放っていたのだ。
ツン、
確かな人の温もりを感じる。
空に向けていた目線を下に戻し、手を見る。
そこには、シャオロンの手が添えられていた。
「シャオロン!!?」
「おま、ぇ?なんっ、は?」
「映るってのはわかってたけどさ、」
「やっぱり俺はロボロが居ない世界はやだ」
「なにっ、アホな事……」
する、っと俺の身体が宝石から人間の皮膚へと戻っていく。
その代わりに、シャオロンの手が琥珀色の宝石になり、みるみると変わっていく。
シャオロンの頬が黄色い石に変わる。
「これで、一緒やね」
「なにっ、言うて……」
「お前は元々心なんて無いんやから、俺が心無くしたらさ……」
「お揃いって事になるやろ?」
いつも口を開けて笑う彼とは想像がつかない程の儚くて、諦めの気持ちを浮かべた気弱い笑み。
「そんでさ、俺がお前に思った気持ちくらいちょっとは思い知れっ」
こつん、とシャオロンの額が俺の額に小突く。
「ロボロのばーか」
「それは、お前やろが」
この星空の下で、俺はただ泣く事しか出来なかった。
『了』
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あとがき
ども、あとがき中毒こときゅうりです。
まじで意味不な駄作を生み出してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m
最近マジでスランプどうしよう……
辛らららら……………泣
もっと文才が欲しいぜ…
誰か!!!!私に文才を渡せぇ!!!!
じゃっないと私が怒っちゃうぞ〜
いやね?いやね?(言い訳)
なんか途中で飽きたんですよ!はい!
それで、「もう面倒臭いし適当に終わらせちゃお」と、なりましてこうなりました。
なのでオチが雑なのは許してよぉ……泣
あの、一つ言ってもいいっすか?
基本、私が小説投稿した日しか仲の良い方とか色んな方々の小説はコメントできません。
すみません。
なので『あ、きゅうりさんいいねもコメントもしてくれない……』って思わないで!!
見てはいる!!!
ただ私が小説投稿した日しか浮上しないって決めてるだけだから!!!
すんません!!!
そしてちょっとした裏話!!
えー、過去に何があったのか書くのがめんどくさくてちょっとしか触れませんでしたが、
ちゃっかり設定作ってます。
気力があれば過去編描きます。
気力があれば。
あんま好評でなかったら描きません。
書く意味が無いので。
はい。
では、この辺で。
お粗末さまでした。
またどこかのお話でお会い出来ると幸いです。
マブダチネタ
一つ消化
コメント
1件
ぱわぁぁぁぁあああっ!!!!!! パスワードが「 rrr09221145145… 」なのでロロロさんのメンバー愛を感じた😊 指宝病……初めて聞く奇病なんだが……好きすぎる…