*第九話* . 自身への怒りから _ 。
征四郎が居なくなって少し経った
僕は早く征四郎の姿が見たくてソワソワしていた
心配で心配で仕方がないんだ 。
“ ジュノ 、 征四郎のところへ行こう 。 ” と何度もジュノに問いかけた
“ まだです ” その一言ばかりだ 。
数十分後 、 急にジュノが立ち上がり …
“ 天城先生 、 向かいましょう 。 ” ジュノはそう言った
僕も心の準備はできている
まだ忘れてなんかいない
征四郎 、 征四郎 … 。
仮眠室に入ると 、 ソファで蹲っている征四郎が居た 。
ジュノは扉から一歩も入って来ない 。
征四郎の姿が想像できるのだろうか … ?
僕は征四郎に駆けつけた
“ 征四郎 ! ” と声を上げた
すると征四郎は “ 出ていけ ! ! ! ” と返した 。
どうして … ? 何に怒ってるの … ?
僕何かした ? 征四郎のことは忘れてないのにどうして ?
何がいけなかった ?
何が不満だった … ?
征四郎 … ! 征四郎 … ! ! ! (泣
僕は耳を塞ぎ 、 座り込んだ 。
また幻聴が聞こえる
僕が悪いの … ?
『お前のせいで征四郎は怒ってるんだ ! 』
『大事な子忘れるからだろ ! 』
『お前が全責任を負え ! ! ! 』
ぼく … ?
ぼくが …… 、 ぜんぶ … ?
せきにん … ?
わるい … 、 ぼくが ……わるい 、 の … ?
ゃ … 、 (泣
ぃ …… や 、 だ …… (泣
ジュノが僕の泣き声を聞いて入ってきた
“ 天城先生 、 どうしましたか ?! ” って … 。
征四郎に “ 出ていけ ” って言われたの …
僕何もしてないのに … (泣
ジュノが征四郎の方へと歩いて行く
征四郎は今怒ってるよ … ?
今はダメだ … !
もっと怒ってしまう … 、
と 、 思っていたが … 。
ジュノが座って僕と目を合わせて ……
「渡海先生は 、 天城先生に怒っているのではなく 、 渡海先生自身に対しての怒りです 。
天城先生は 、 何も悪くありませんよ 。 」
僕は … 悪くないの …… ?
でも 、 どうして征四郎は怒るの … ?
征四郎 、 僕に何も悪いことしてないよ … ?
征四郎自身に対しての怒り ……?
何を … 、 思っているの … ?
何を 、 求めているの ?
何を … どうしたいんだい … ?
征四郎 …‥. 、 教えて … ?
コメント
60件
気になっちゃう…!フォロー失礼!